内容説明
異国で死んだはずの妹に出会い、マジックアウトを解決する糸口を見つけたアニア。苦難を乗りこえ祖国エテルリアへもどると、市民戦争という予期せぬ事態が待ち受けていた。はたして、マジックアウトは終わるのか?少女の永きたたかいはクライマックスをむかえる…。
著者等紹介
佐藤まどか[サトウマドカ]
1964年生まれ。ミラノのDomus Academyの奨学金を得てイタリアに渡る。1988年に同校デザイン科を卒業後ミラノにプロダクトデザインスタジオを設立。また専門誌のライターを長年務めた後、児童文学を書きはじめる。2006年第22回ニッサン童話と絵本のグランプリの童話大賞を受賞した『水色の足ひれ』(BL出版)でデビュー。他の作品に『スーパーキッズ―最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)など。現在はトスカーナ地方で夫や娘と三人暮らし
丹地陽子[タンジヨウコ]
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。書籍装画を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
10
マジックアウト3巻。やっとのことでエテルリアへ戻った姉妹を待ち受けていたのは!?市民戦争の真っ只中で、マジックアウトの終了か?それともただ終わらすのではなく、民主的な社会をめざして改革を進めながらか?それとも改革を先にか!?父パトロスとの論議を繰り返すアニアは、なんて強くなったのだろう。最初の頃の印象と全く違う。対して妹アマリリアは反対の性格。姉妹でも違うものだな。容姿とは裏腹に!最後まで見逃せない展開だった。終わりよければ全てよしで、三部作楽しめた。ずっと色褪せない面白さがあると思う!読んでよかった。 2020/09/10
はる
5
一件落着とはいかないまでも、なんとか終息!ほんと大人しいアニアがあそこまで強くなるとは。エテルリアが抱える問題はまだまだあるだろうけど、上手くいくといいい!2013/07/06
ふうむ
4
読み終わりました。マジックアウトは終わったけれど、変わらなければならないことは色々ありそうです。ただ、若い世代から変わっていくのかなとも思いました( ´ ▽ ` )ノ面白かった。2013/07/16
しろくじら
3
ファンタジーなのですが、震災を経験した後だと重なって見えました。実際の復興はこんなにとんとん拍子にはいかないし、元通りにもならないですが、前向きな気持ちはとても大切だな、と思います。批判するだけでは進みませんから。2014/04/12
ミィ
3
マジックアウトを終わらせたあとのエテルリアのあり方についての対立、ショイをはじめとする西大陸側の思惑、人質として残ったピュリスたちなど、どう転がるのか終始、ハラハラドキドキしながら読んだ。それにしても、あの父を相手に意思を貫き通すアニア、すごいな。でもパトロスやクオレスなど大人たちもかっこよかった。2013/07/30