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あそこへ

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 28cm
  • 商品コード 9784577040386
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

内容説明

いつになったらたどりつけるのかしら…。「あそこはこちらへ」っていうかんばんがあるの?「あそこ」へいくのにどれくらいかかるかな。まだ見知らぬ「あそこ」をめざす女の子の心の冒険。2010年ビスト最優秀児童図書賞(アイルランド)受賞作品。

著者等紹介

フィッツパトリック,マリー・ルイーズ[フィッツパトリック,マリールイーズ][Fitzpatrick,Marie‐Louise]
アイルランドのダブリンに生まれ、育つ。絵本・児童書の作家。2008年に国際アンデルセン画家賞候補に選ばれる。ビスト最優秀児童図書賞(アイルランド出身または在住の作家・画家を対象)を2度にわたり受賞。『You,Me and the Big Blue Sea』(2003年ビスト最優秀児童図書賞)、『あそこへ』(2010年ビスト最優秀児童図書賞)など多数

加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年、東京・神田に生まれる。早稲田大学英文科卒、カリフォルニア州クレアモント大学院留学。詩人、アメリカ文学者、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

186
今日は何処へ行くの。明日は。これからどうするの。いつになったら辿り着けるの。この道は何。歩いていけばいいの。あっちとこっち。こっちとあっち。私とすれ違う人たちは私の居た場所に向かっている。私は戻ってもいいの。進んだらどんな世界なの。何を探しに行くの。虹もあるのかな。星の秘密も知ってしまうの。知りたくないのに。少し休んでいいかな。寄り道してもいいかな。この湖の先に何があるの。誰もいないような気がするの。ここに居なければならない。みんなと向かわなければならない。私はここにいるよ。私はここにいる。また歩くけど。2023/05/21

MI

83
「あそこ」という看板があって、みんなそっちに向かって進みます。あっちは遠いのかな?近いのかな?つくのは一年後?この絵本にはあそこの世界がどんなところか書かれてません。絵本を読む人の想像に任されています。今ここではなく、あそこへ向かって、楽しいことを思い浮かべながら。いい絵本でした。2024/01/27

nakanaka

83
哲学的な絵本でした。「あそこへ」というタイトルの通り、漠然とした「あそこ」に興味を持つ少女のお話。それは場所なのか将来のある時期なのか到達したい境地なのかは人それぞれとらえ方が異なるでしょう。私は目標としている私の父親が思い浮かびました。改めて考えてみるとまだまだ父には追いつけていないことに気づかされます。深い絵本ですね。2016/05/20

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

71
原題"There"。「ここ」ではない「あそこ」のことを考える女の子が主人公の暗示的な絵本。いろんな解釈ができそう。「あそこ」は人によって違うものだし、「あそこ」が最終的なゴールというものでもないでしょう。夢みる場所かも知れないし、怖い場所かもしれない。女の子にとっては、いつか行くことは分かっているけど、急いでいく必要もない場所のようです。彼女のように、余裕をもって「あそこ」を思えれば良いのかもしれない。2015/05/02

p.ntsk

55
“あそこ”とはどこだろう。ここではないどこか。そこにいけばきっと・・・。子どもの頃はここではないどこかが無限遠点の如く広がっていた。大きくなるにつれて狭くなり。果たしてここではないどこかなんてあるんだろうか。人生はまだ知らない“あそこ”への旅。ここではない“あそこ”があると思えること。それは希望と呼べるものかもしれない。女の子は言う「あたしね、きょうはいかないの。だってすることがいっぱいあるんだもの。あそこへはあしたいくことにしよう。そう、きっとあしたね」。希望を掲げつつまずは今日できることをしよう。 2017/04/15

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