内容説明
『人生の後半にこんな展開があるなんて』90歳!やなせ流人生は、毎日が新鮮。
目次
特別対談 「人生の後半にこんな展開があるなんて」(戸田恵子×やなせたかし)
第1章 ピンピンコロリにあこがれて
第2章 老眼可憐のオイドル爺
第3章 見あげてごらんYanase星
第4章 ちいさな親切三角折り
第5章 やなせ小公園育ちの野性の柚子
第6章 ヘンとおもえばみんなヘン
第7章 色気なければひからびる
第8章 山彦・海彦、ふたつのミュージアム
第9章 ホオノキはアンパンマンに似ている
第10章 お化けがきたりて歌をかく
著者等紹介
やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919年2月6日高知県に生まれる。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大)卒業。三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務。1953年退社、フリーとなる。1973年月刊「詩とメルヘン」をサンリオより創刊。同年、「漫画家の絵本の会」を故・手塚治虫氏らと結成。この年、フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』を掲載。以後、アンパンマン他多数の絵本を出版。2007年神奈川県横浜市に「横浜アンパンマンこどもミュージアム」開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
29
90才をすぎてもテレビに出てシャキーン!としていて、お元気だと思っていたけれど。意外と色んなところがボロボロだったそう。それでもモテたい、かっこつけたい!そういうのが若さの秘訣なのでしょう。若い頃に成功していたら調子に乗っていたけれど、50才を過ぎてから有名になったのが結果、良かったのかもしれないとの事。水木しげるさんといい、長く生きるとみなさま仙人になられるようです。2021/06/15
ヒラP@ehon.gohon
20
90歳にしてこのバイタリティは凄いと思います。心も若々しく老いていく姿に感動のエッセイでした。2025/09/07
えすてい
14
名古屋栄三越で「やなせたかしと三越」を開催中であり、そこの読書スペースにやなせたかしの著書が多数置かれて読み放題だった。やなせたかしが文中で触れていた漫画界(肩書について)、吾妻ひでおの「失踪日記」、自分も読んだ。特に「アル中病棟」は傑作だと個人的に思う。しかし、やなせたかしは「失踪日記」に触れた上で次はこれ以上の失踪をしなければならないと。「失踪日記」もその後を描いた続編がいくつも出ているが、アルコール依存症との付き合いや失踪生活のその後をたどるのは、「これ以上」というよりアフターとして意義があろう。2025/09/22
ハル
12
アンパンマンがアニメ化したのは70歳だったという超晩成型のやなせさん。このエッセイからはその温かい人柄や人生を楽しんでいる生き方が伝わってくる。こんな爺様になりたいと思う! ただ、文章を書く人じゃないからか、似たような内容のエッセイが多いので一気読みには向かない本だった。毎日1編ずつ読んで元気をもらう、そんな読み方をするのが吉。2014/04/02
雪ちょこ
10
やなせたかしの世界展に行って彼の言葉に感銘を受けたので興味津々で絵ッセイを読んでみた。色んな事をありのままに、なんか、優しい言葉なのに、重みがある。90歳のなせる技だろう。絵ッセイだけに、挿し絵がかわいい。やなせたかしはアンパンマンだけじゃない!詩がとてもいい。読んでいると、うっかり泣いちゃいそうだ。次は詩集もがっつり読もうと思う。ああ、国立高知大学付属病院の小児病棟の壁画、ぜひ見たい!!2010/08/25