内容説明
ミーガンのクラスにやってきた転校生のアレクシスは、頭がよくて、きれいで、スポーツ万能のかんぺきな女の子。でも、アレクシスには何かひみつが…。アメリカの学校生活を背景に、少女たちの心の成長を描いた、アカデミー主演女優賞受賞の著者の自伝的小説。
著者等紹介
マトリン,マーリー[マトリン,マーリー][Matlin,Marlee]
女優・作家。1965年、アメリカ、イリノイ州に生まれる。1986年、映画『愛は静けさの中に』でアカデミー主演女優賞受賞。聾者である自身の体験を交えて描いた処女作『耳の聞こえない子がわたります』(フレーベル館)は、第54回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定される
日当陽子[ヒナタヨウコ]
翻訳家、英会話教師。東京都在住
矢島眞澄[ヤジママスミ]
イラストレーター。東京都在住。広告やコマーシャル制作、児童書の挿絵など幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tellme0112
6
親が読むといいと思った。育児書のようだ。自閉症をみる視点。変なんじゃない、違う、特別だということ。誰もが強いところと弱いところがある。2017/10/16
杏子
4
課題図書『耳の聞こえない子がわたります』の続編。 耳の聞こえないミーガンのクラスに転校生のアレクシスがやってきて… 世の中には、ちがった人はいても変な人はいない。人には、強いところもあれば弱いところもある。自分とはちがったところも、弱いところもさりげなくカバーしてあげることができれば… きれいごとかもしれないけれど、みんながそういう意識を持つことは大事なこと。 少女たちの心の成長を通じて描いてあるので、より身近に考えられます。 ミーガンの明るい性格も魅力的。2009/09/25
るうるう
2
やはり、子供たちを取り巻く大人たちがいい。2018/03/17
せいら
1
“ちがう”人はいるけど“変な”人はいない。かんぺきな人なんていない。大切なことがたくさん詰まっていた。たまには児童文学を読むのもいいことだと思う。2020/01/17
りうかん
1
ミーガンのクラスへの転校生、アレクシス。仲良くなろうと頑張ってみたけれど、どうやらアレクシスには壁がある。ミーガンは自分が耳が聞こえないから?と悩んでいたが…。授業でアレクシスと組むことになって、彼女の家には自閉症の弟がいることが分かって・・・。完璧な転校生アレクシスの悩み、誰かと違うことは変じゃない、いろいろと考えさせられる一冊。2018/01/06