内容説明
学校も家も居場所がない!みんな何もわかってない!でも、わたしは…シェイと出会った。内気なルースと自信家のシェイ―正反対なふたりの友情物語。
著者等紹介
ユーア,ジーン[ユーア,ジーン][Ure,Jean]
1943年、イギリスに生まれる。さまざまな職業を経て作家となり、子どもの悩みや心の痛みに寄り添う作品を数多く発表している。戦争や飢餓をなくす活動や動物愛護活動にも積極的に関わり、その姿勢は作品にも反映されている。ユーモアたっぷりにたくみに表現された作品は、子どもたちの圧倒的な支持を得て、世界の多くの国々で翻訳出版されている
渋谷弘子[シブヤヒロコ]
1952年、群馬県に生まれる。群馬の県立高校で27年間にわたって英語を教えた後、通信教育で翻訳を学ぶ。エッセー集『トゥーファーザー ほんとうの気持ち、届けます』(文芸社)で群馬県文学賞(随筆部門)を受賞
小林郁[コバヤシカオル]
1979年、東京都に生まれる。大学で美術史学を学びながら、イラストの仕事を始め、2005年に独立。書籍や広告、Webコンテンツなど、幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamago
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思ったことを言えず、ガリ勉といじめられるルース。グループだらけの中でひとりでいるのが寂しくて、好きでもないカリーナといる。高学年〜中学生、高校生でもこういうことってあると思う。私もそうだったなぁ。転校生のシェイは、自分の意見をしっかり言える女の子。でも、実は問題を抱えていた。文章に少し荒い言葉が多く気になったが、今っぽいと言ったら今っぽいのか。結局、シェイの問題は解決できてなさそうで気になるけど、ルースはそんなシェイも含め、自分の意見で友達だと言えるようになった。文体は軽かったのに重い話だった。2017/05/18
ちいさな図書館
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いじめられる側もいじめる側も、そして反抗する者も、誰しも戸惑いや苦しみがある。余りにも露悪的な物言いが気になりはするものの、ちょうど中学生くらいの心の微妙な感じがよく出ている。願わくばもう少し大人びた装丁にして、ターゲットを中高生にして欲しかった。小学生が読むには、行間から推し量る部分が多いような。2010/06/29
ようこ
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いじめられる側の気持ち、反抗する子の気持ちに寄り添った物語。言いたいことをきちっと言えるって大切なこと。自分のことを大事にするのも大切なこと。2009/05/31
にま
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いつもいい子でいることを強いられているルースが出会ったのは、自分とは全く正反対の転校生、シェイでした。シェイのおかげで快適な学校生活を送ることができるようになるルース。でも、怖いものなしに見えるシェイにも、心の奥で助けを求めていたのです。全く正反対の二人の少女の物語。最後にルースが見せた強さがよかったです。2009/05/20