内容説明
一番のお気に入りめんどりのミアがいなくなってリッキはあちこち探し回ります。他を思いやるという経験で成長するリッキのお話。
著者等紹介
ヘネヒテン,ヒド・ファン[ヘネヒテン,ヒドファン][Genechten,Guido van]
1959年、ベルギー生まれ。ハッセルトの美術学校で、絵、グラフィックアート、写真を学ぶ。著書に、『わらって!リッキ』(ハッセルト市の国際絵本賞を受賞)など。ヨーロッパ各国でよく名前を知られる絵本作家
のざかえつこ[ノザカエツコ]
本名、野坂悦子。1959年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文学科卒業。85年から90年までオランダ、フランスに滞在。現在、オランダ語を中心に子どもの本の翻訳を手がけている。2001年より、「紙芝居文化の会」運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
21
リッキの家で飼っている鶏の中で1番の仲良し雌鶏ミアが、ある日急に…。? ■花がほころぶ様な 子供らしいリッキの笑顔と、まん丸でキョトンとしたミアの目が愛らしく,雄鶏の鳴き声も楽しくて、とても鶏らしい響き。■座り込んだミアを心配そうに見守るリッキ。頁をめくる度 リッキのお顔には様々な表情が浮かび、心配や慈しむ気持ちが伝わります。■見返しの絵はリッキが描いたのかな♡ 作者はベルギーの作家さん。ちいさい子の気持ちを優しくすくい上げる作者の目が心地よく、訳の野坂悦子さんからの言葉にもにっこりです。(2008年)2017/03/12
いろ
14
【再読:初読は2013.3】鶏大好きv この絵本も大好きだった記憶があり,酉年絵本として読む。リッキの家で飼っている鶏の中で1番の仲良し雌鶏ミアが,ある時急に…というお話。8歳男児は,ミアがリッキの肩に乗っている絵に「いいな~。」うっとり。そしてミアの羽の間から顔を出すヒヨコ達に「可愛いね~v」ニッコリ。まん丸でキョトンとしたような鶏の目が愛らしく,たぶたぶの肉垂れはふるふると今にも揺れそうで微笑ましい。表紙と裏表紙の見返しは,リッキが描いたのかな? 味があるいい絵。息子はヒヨコ絵に「じゃが芋w」と笑う。2017/01/17
遠い日
7
仲よしどうしの気持ちがやさしくて、心地よい。仲よしのにわとりミアがある日、卵を抱き始める。来る日も来る日もそばで見守り続けるリッキの、その気持ちが、かわいくて。心配もやさしさも、ちゃんと描かれていて、平明なのに、子どもの心を掬いとっていると思う。2014/09/16
いろ
6
兎のリッキは大好きな雌鶏にミアと名づけて可愛がっていたが,ある日リッキをつつく!? どうしたの?というお話。5歳男児は最初リッキの倒れた片耳に釘付け^^; 鶏の鳴き声が「クッケレクー!」「トクトクトーック」等と独特な表現だが,音読するととても鶏らしい響きで面白い。リッキが掌からヒマワリの種を食べさせる場面にある肉垂について「気持ちいいんだよv こんな風に冷たくてふにょふにょ♪」と息子の耳たぶをぷにょぷにょするとニコニコ^^ 幼い子が描いたような雌鶏の絵が描かれた見返し,ダイナミックな無邪気さに惹かれる。2013/03/29
猿田彦
3
うさぎのリッキは、鶏のミアを育てています。お世話の時間にミアは大好きなリッキのそばを離れません。でもある日からリッキが触ろうとするとつついて抵抗します。それもそのはず、ミアは卵を温めていたのですから。リッキはミアの座った場所に水とエサを運んで何時間も励ましながら見守ります。雨の日は濡れないように傘を差し一緒にいました。そんな時間が過ぎ、卵がひよこになってからは再び楽しく触れ合う時が戻ります。寄り添うことって素敵だね。5歳の孫にもそのことが伝わったようです。鶏は「ティクティクティーク」と鳴くことと合わせて。2022/04/16