内容説明
むかしむかしの虫。人のからだのなかの虫。ゆかいな虫たちといっしょにはらのはらっぱを探検してみませんか。
著者等紹介
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー][Binard,Arthur]
1967年、米国ミシガン州生まれ。詩人。コルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。2001年、詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、2005年、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞を受賞
長野仁[ナガノヒトシ]
1968年、埼玉県生まれ。鍼灸師。明治鍼灸大学大学院博士課程中退後、鍼灸鴻仁(はりきゅうこうじん)開業のかたわら、和方鍼灸友の会を主宰して後進を育成、NHK教育テレビで「ツボエクササイズ」の普及に努める。現在、森ノ宮医療学園はりきゅうミュージアム研究員、北里研究所東洋医学総合研究所客員研究員として鍼灸の歴史研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
68
九州国立博物館の絵本④針聞書(はりききがき)16世紀中ごろに書かれた医学書に登場する、人間の腹の中に住んでいる「腹の虫」を主人公にした物語。肺むしは肺が好きで、人間の体に入ったり出たりしている。300年前に漢方医の岡本一抱(おかもといっぽう)が描いた「内景図(ないけいず)」の中で、腹の虫たちが踊り出す▽文章をアーサー・ビナードさんが書いているので『なずずこのっぺ?』https://bookmeter.com/books/12520850 ぽい感じがする。解説も面白い2024/02/02
yomineko@ヴィタリにゃん
47
昔、体内には「虫」が住んでいて、それらが病気を引き起こすと考えられていた。文字通りの「腹の虫」🐛いるわいるわ、癇癪虫などなど虫だらけ!!!そして彼らは虫の居所に居座っている(笑)でもこれらの虫たち、結構可愛いですよ😊2024/08/06
とよぽん
40
きゅーはくの絵本、というのを初めて読んだ。図書館に寄贈された本で、閉架。さすが博物館、学術的な根拠に基づいてわかりやすく、しかも楽しく読めるように描いてある。文が、あのアーサー・ビナードさんというのも驚き。おしまいの方にある「虫の居所マップ」という人体図が、特に興味深く面白かった。虫との共生が大切なのだ。タイトルにも不思議なユーモアが感じられる。2024/03/21
たまきら
40
医学のひみつを読んだ後でこれを読むのもまた乙なものでした。こういうのを見ていると日本って昔からゆるキャラ文化だったんだなあ…とおかしくなります。…九博ミュージアムショップでぬいぐるみが買えるらしい…♡2024/03/19
ヒラP@ehon.gohon
15
十六世紀に書かれた医学書では、体の中にいろいろな虫がいるとされていました。 その虫たちの得たいの知れない想像図が、ちょっとエグいです。 これでは、腹の虫の居どころが悪いと、気持ちも落ち着かないですね。 不思議な感覚で読みました。2020/07/02