内容説明
セザールはひとりぼっち。あそびあいては、赤いボールがひとつだけです。ある朝、セザールはしんぶんのなかに、小さなこうこくをみつけました。「すて犬、かいぬしをもとむ」これだ!セザールは、すぐにでかけていきました。
著者等紹介
バテュ,エリック[バテュ,エリック][Battut,Eric]
1968年、フランスに生まれる。リヨンの美術アカデミーで絵画を学ぶ
木坂涼[キサカリョウ]
埼玉県に生まれる
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感想・レビュー
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やすらぎ
175
ジュールは退屈で少し寂しかったんだけど、セザールも誰かといたかったんだけど、ふたりは似ているんだけど、なぜか出会い方が自然じゃなかったんだ。お互いの立場というものに引きずられて、ぎこちなくなって、相手の望まないことをしてしまって。でももう元に戻すことはできなくて、なかったことにはできないけど、朝になったら言葉のない哀しみに気づくことができたから、素直に気持ちを伝えることもできたんだ。本当の仲間になれたんだね。信頼が生まれたんだね。ただ一緒に話したり遊んだり、何もしないで海を見つめているだけでも幸せだよね。2023/08/14
yomineko@ヴィタリにゃん
60
赤いボールだけが友達の、独りぼっちのセザール。ある日、ジュールという捨て犬の飼い主になるが、全く可愛がろうとはしない。そして、ジュールはいなくなってしまい、必死で探すセザール。そして仲直り???で、2人は捨て猫の飼い主になろうとするが、止めてほしい。決して幸せになれそうにない猫だから。。。😡😡😡😡絵本で怒ったの初めてです。2025/02/08
ちえ
43
セザールの遊び相手は赤いボールだけ。ある日新聞で「すて犬、かいぬしをもとむ」という広告を見つけます。さっそく出かけていくセザール。すて犬ジュールを気に入ったセザール、さっそく帰りますが、あれ?あれれ!ちょっと待って?すごく違和感が…。うん、そうだよねぇ、そうなっちゃうよねぇ。でもさ、気がついて良かったね、セザール😃これはなかなか深い絵本、訳者は木坂涼さん。2019/06/21
とよぽん
25
「びっくりたまご」の作者エリック・バテュの絵本。ジュールもセザールも犬だ。でも、対等の関係ではなかった。自由って何? 空の色、海の色が深い味わいを出している。2019/12/01
ochatomo
15
フランスの絵本 背景の中にぽつりと主人公たち 絵で楽しめる 訳は木坂涼さん 原題“Jules et cesar” 元本2003年 2004刊2019/09/13