内容説明
落語の世界を通して「日本の食文化」が浮き上がる。うまい、美味い、上手い、旨い…どこから読んでも抜群の味!江戸情緒あふれる粋な噺を召し上がれ。
目次
魚(鰹;鰻 ほか)
菜(春大根;山葵 ほか)
膳(牛めし;餅 ほか)
麺(蕎麦;うどん ほか)
珍(蛇;兎 ほか)
菓(茶;煎餅 ほか)
呑(深酒;冷や酒 ほか)
著者等紹介
林家木久蔵[ハヤシヤキクゾウ]
本名・豊田洋。昭和12年、東京日本橋生まれ。昭和31年、都立中野工業高校食品化学科卒業後、漫画家・清水崑門下に入門。昭和35年、落語家・三代目桂三木助門下に入門、翌年の師匠没後、八代目林家正蔵(のちの彦六)門下に移り、現在の芸名となる。昭和41年、日本テレビ「笑点」のレギュラーメンバーとなり、昭和47年に真打ち昇進。以後、本業の落語のほか数々の個展をはじめ、昭和57年には「全国ラーメン党」を結成、多彩な活動で知られる。(社)落語協会理事、(社)日本漫画家協会参与、(社)日中協会評議員
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感想・レビュー
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スエ
2
日本の食文化を、古今の落語や川柳などと絡めて軽妙に語る。意外な博識ぶりに驚きの一冊であった。2014/09/24
ワタナベ読書愛
1
2001年刊行。落語に出てくる食べ物・飲み物。それぞれの演目の一部抜粋と、師匠の個人的な体験談を同時に楽しめる楽しい随筆集。貴重な昭和の名人たちのエピソードや、びっくり仰天の体験談が次々出てきて宝箱のよう。こんなにすごい体験ばかりして、筆者は幸せ者だ。語り口は丁寧で、わかりやすく、控えめな文章。頭の良さを感じさせる。メディアでおバカさん役を演じている師匠の、いろんな素敵な側面を垣間見られる。どこから読んでも乙な話。軽い話なので、ちょっとした隙間時間に読んでもよし。寄席で演者を待つ時間に読んでも尚、結構。2022/03/19
ねこママ
0
気楽に読めて、楽しいエッセイでした。2008/11/04