出版社内容情報
子猫のヤンは黄色い自動車のブルンルと大の仲よし。
ある日、古くなって捨てられたブルンルを必死に探し
ていたヤンは、あき地で変わり果てたブルンルを見つけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
14
新着棚で。皆さんの感想がだいぶ昔のもの。新装版? 黒井健さんの優しい表紙に惹かれたが、猫のヤンと車ブルンルの切ない友情物語だった。人間はみな、古くなった車をポンコツと呼んで、新車に替えようとする。まぁ、人間の立場から言えば、確かに故障する車は困る。でも、言い方というものがあるよね。仲良しだった猫のヤンだけは、ブルンルのことが忘れられない。そして……。ラスト、ヤンは幸せなのかな? 幸せなんだろうね。ひたむきなヤンが幸せであってほしいと願う。2024/04/02
ヒラP@ehon.gohon
10
ヤンにとって、友だちのブルンルが見つかって良かったのか、見つからない方が良かったのか、ちょっと悲しくて重いお話です。 クルマにとって、寿命があるのはしょうがない事だけど、大事に思う気持ちは忘れてはいけないと思います。2017/03/11
ヒラP@ehon.gohon
9
クルマにとっては宿命かも知れないけれど、クルマにも心があるとしたら、切ない現実ですね。2017/11/17
遠い日
9
ポンコツとして買い替えられてしまった黄色い車、ブルンル。飼い猫だったヤンは、仲良しだったブルンルを探して放浪する。やっと再会できた時、ブルンルは変わり果てた姿になってはいたが、ヤンの心は変わらない。黒井健さんのやわらかな絵とは対照的な物語だけに、強烈な印象を残す。2015/02/09
入院中の雨巫女。
5
《書店》黒井健さんの絵。猫のヤンのうちのマイカー黄色い車のブルンルは故障が多いため、買い替えられてしまいました。ヤンは淋しくなり、ブルンルを探し回る。見つかった時、ブルンルは…。切ない話。2013/02/13