内容説明
北の海の話です。夏のおわりころ、漁にでた漁師が、沖で一そうの小さな船を見つけました。船には七歳くらいの男の子が、たったひとり乗っているだけで、おとなは乗っていません。「おど、おど、おどよう!」その子どもは、泣きながら、そうさけびました。おどとは、おとうさんのことです。ふしぎなことに、その子は、どこからきたのか、住所は?どうして、ひとりになったのか、両親の名前は?坊やの名前は?いくら聞いても返事をしません。ほんとに、奇妙なわらしこ(子ども)でした。
北の海の話です。夏のおわりころ、漁にでた漁師が、沖で一そうの小さな船を見つけました。船には七歳くらいの男の子が、たったひとり乗っているだけで、おとなは乗っていません。「おど、おど、おどよう!」その子どもは、泣きながら、そうさけびました。おどとは、おとうさんのことです。ふしぎなことに、その子は、どこからきたのか、住所は?どうして、ひとりになったのか、両親の名前は?坊やの名前は?いくら聞いても返事をしません。ほんとに、奇妙なわらしこ(子ども)でした。