内容説明
安倍晴明の人気は、ここ十年や二十年、いえ、百年や二百年どころのものではありません。すでに、安倍晴明が語り継がれてきて千年になるのです。平安時代中期に実在した安倍晴明は、生きていたころはいうにおよばず、平安時代後期には『大鏡』や『今昔物語集』で語られ、鎌倉時代には『宇治拾遺物語』『平家物語』『源平盛衰記』などに語られました。江戸時代になると、『晴明物語』『しのだづま』『けいせいしのだ妻』『蘆屋道満大内鑑』『安倍晴明一代記』などなど、仮名草子・浄瑠璃・歌舞伎・講釈と、安倍晴明をあつかった物語は、いずれも好評を博し、明治・大正・昭和・平成と、それぞれの時代のメディアで語り継がれてきたのです。
目次
序之巻 平安の世に君臨した大陰陽師・安倍晴明伝説―千年の時を超え、いま甦る晴明の謎
壱之巻 信太の森の女狐が生みの親?―安倍晴明ルーツの謎
弐之巻 悪食の神童、異能ぶりを発揮―幼少年時代の晴明を検証する
参之巻 不世出の天才陰陽師参上―伝説が語る晴明超常現象の数々
四之巻 悪鬼徘徊、暗黒の闇が支配する世界―平安時代とはいかなる時代だったか
五之巻 陰陽道は国家最高機密のオカルティズムだ―陰陽道の秘法奥義を解き明かす
六之巻 陰陽寮って、平安時代の科学技術庁―国家の命運を握るエリート官僚、陰陽寮の正体
七之巻 魅力あふれるバイプレーヤーたち―晴明を取り巻く人物群像
八之巻 晴明サマに会いたい!―全国安倍晴明陰陽師ツアー
書庫 晴明がいっぱい!―関連書籍・ホームページ
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