内容説明
世界的に有名な童謡集『マザーグース』には、子供たちが社会を通して見てきた残酷な事実や恐ろしげな話が歌いこまれています。大人の世界や社会のなかに潜んでいる残虐性や恐ろしげな空気を敏感に感じとって、唄いつづけているのです。そういう意味では、マザーグースは実は、子供たちだけの唄ではなく、私たち大人の唄でもあるのです。ですから、映画やミステリー小説にも、数多く使われつづけているのです。
目次
第1章 子供らが遊んで覚える殺人歌
第2章 死体がゴロゴロ!それでも人気のあの唄この唄
第3章 実際の事件が奏でるマザーグースの旋律
第4章 信じられない!目を覆うようなこの事実
第5章 A・クリスティだけじゃない!ミステリー小説を盛り上げるマザーグース
第6章 ホラーノベルの恐怖も増幅させるマザーグース
第7章 映画にも登場!マザーグースは銀幕の大スター
第8章 子供らに唄が教える、生きていくことの罪と罰
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青葉麒麟
4
確かに不気味には不気味だけど、マザーグースを殆ど知らないから今一ピンと来なかった( ̄▽ ̄;)2012/03/25
はつかねずみ
3
解釈次第ではあるんだろうけど、十二分に残酷なマザーグースの怖さを知ることができる本。 全く興味がなくても、本を数読んでいれば必ず読み当たることを思い知ることができる。 実際の事件やマザーグースをモチーフに使った物語、日本の民謡などを挙げながらの紹介なので、非常にわかりやすく感じやすい。 紹介される作品などにもいくつか興味を持つところ。 さらっとマザーグースの引用を使えるような人間になれたらかっこいいんだろうな。2010/05/12
niki
2
そもそもマザーグースって何だっけ?と思い借りる。中学生の時の英語の教科書にハンプティダンプティの唄が載っており、その内容に呆気に取られたのを覚えている。なので大人目線でマザーグースを知りたくて借りたのだが、うーん。ものすごい早さでざっと読んだ。 マザーグースの扱われ方や内容はイメージできた。海外の映画の台詞にもマザーグースの唄は時々出てくるので、どうしてあんなに引用されるのかという謎は解けました。2022/12/01
てつこ
2
前半はマザーグースの詩の解釈の紹介、後半はマザーグースを用いた映画や小説などの紹介。マザーグースの入門書といった感じ。2017/01/29
オズ
2
イギリス好きにはオススメな本。マザーグースって意外と怖いです。そしていろいろと映画とかで引用されてますね。そっちも気になる。あとロンドン橋、マザーグースの人柱の歌だったなんて…。専門学校時代に先生に英語で教えられ、呑気に「マイ・フェアレディ〜」って歌ってたけど、意味知ると無邪気な恐さにゾクゾク2013/06/14
-
- 和書
- 登れない山はない