内容説明
高校二年の夏、落ちこぼれの俺たちのクラスにひとりの転校生がやってきた。大阪弁を話すそいつに、さっそく俺がつけた渾名は「漫才」―だが、渾名とは裏腹にそいつは色白で生真面目な優等生だった。勉強は大っ嫌い、年中問題をおこしちゃあ停学をくらい、おまけに妾の子で親父はやくざの親分。そんなしょーもない俺のもとへ突然、漫才が現れ「よし俺が家庭教師したる」と言いだしたのは、夏休み前のある日のことだった…。
高校二年の夏、落ちこぼれの俺たちのクラスにひとりの転校生がやってきた。大阪弁を話すそいつに、さっそく俺がつけた渾名は「漫才」―だが、渾名とは裏腹にそいつは色白で生真面目な優等生だった。勉強は大っ嫌い、年中問題をおこしちゃあ停学をくらい、おまけに妾の子で親父はやくざの親分。そんなしょーもない俺のもとへ突然、漫才が現れ「よし俺が家庭教師したる」と言いだしたのは、夏休み前のある日のことだった…。