内容説明
殺人鬼サラディンの数奇な一生。それは不思議な金属の杯の力によっていた。それがシカゴの少年の手に渡ったとき、彼は杯の奪回に立ち上がる。一方、偶然の連続から当の少年襲撃事件に巻き込まれた元FBI捜査官ハル。何かの因縁を感じる彼の目前で、少年誘拐事件が…。彼と少年を待つ驚くべき宿命とは。「アーサー王伝説」をもとにした壮大な時空を駆けるファンタジック・スリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
j1296118
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アーサー王とガラハッドの生まれ変わりが聖杯の力で現代まで生き続けている殺人鬼サラディンと対決する、との紹介を以前読んだ時は「一体何を言っているのだろう……?」と思ったものだが、読んでみればその通りだった。 「サラディン」は紹介を読んだ時に想像したものとはだいぶ違っていて、またマーリンとニムエや王妃とラーンスロット等の伝説に書かれている事物の作中解釈も愉しく読めた2015/06/23
Junnko Simmura
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新刊時に読んで、なくしてしまった本。もう一度読みたくてずっと探していた。まるでアーサー王を探し続けたガラハッドのように。以前と同じ読後感だったけど、年月を経た分ちょっと物足りなさも。千年以上探した主なんだからもっと熱くてもよいのに。翻訳だから幕一枚隔てた感じになってしまうのかしら?2014/09/07
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- シンジケート (新装版)