内容説明
若き弁護士ジェームズが担当したのは、アルカトラズ刑務所内の殺人事件。犯人の囚人ヘンリーの死刑は確実だったが、地下牢での3年に及ぶ虐待の事実を知ったジェームズは、ヘンリーの人間性を奪ったアルカトラズを告発する。巨大な敵を前に二人の若者の勇気ある闘いが始まった―アルカトラズ刑務所を閉鎖に追いやった1941年のヘンリー・ヤング裁判の衝撃の実話をもとに、米国政府に闘いを挑んだ彼らの友情と正義の重要性を描いた迫真の法廷ドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅蓮
4
無罪になればアルカトラズの地下牢で不当な暴力を振るった副所長やそれを黙認した所長も罪に問われない。有罪になればヘンリーはまたあの闇と暴力しかない地下牢へ逆戻り。さすれば死刑を。そう願う彼に同い年の新米弁護士ジェームズは正義を譲らない。仕事や恋人、家族を失うも裁判のため奔走する。しかしたった5ドルの盗みがきっかけとなり転落する人生を一人歩んだヘンリーは、心を守るため結局死を選んだ。彼らの友情が光る作品だった。2014/06/02
コホン
1
再読。一気読み。涙なくしては読めない。勇気ある二人の物語。2014/02/12