内容説明
息をのむようなリアルな未来史。本書は2200年という未来の時点から、過去200年を顧みるという、複雑な手法を採用している。この2世紀のあいだに、資本主義の爛熟による内部崩壊から、人類は〈2044年の大破局〉と呼ばれる第3次世界大戦を招き、その廃墟から世界を単一統治する〈地球連邦〉が生まれる。しかし官僚統制の行き過ぎなどで地球連邦はわずか75年で自壊する。その後に、民族、宗教、その他でさまざまに分かれた自治共同社会が地球上に群立する。
目次
第1部 地球株式会社(資本主義の末期;支配層 ほか)
第2部 赤い地球(地球連邦の成立;大破局後の地球 ほか)
第3部 地球という一家(スモール党革命;自治社会;過渡期人類)