内容説明
たかが猫、されど猫。猫たちはミステリ作家に素晴らしいインスピレーションを与えるようだ。猫を連れた女がカジノクラブの男に提案した取引の妙、エドワード・D・ホックの「貴婦人のペルシャ猫」、突然現われた雄の野良猫に翻弄される男の話、ビル・プロンジーニの「黄色い目」など書き下ろし9編を収録。好評〈猫の事件簿シリーズ〉第1巻に続き、巨匠や注目作家が腕をふるった傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
31
まさに玉石混淆の見本のよう、玉は“ヒルビリー・キャット”筆に抑えが利いていて読後感も良。表題の“貴婦人のペルシャ猫”も職人的技巧を感じさせて良い。しかしホックの作品としてはどの位のレベルであろうか(最良の範疇ではないような)、残りの作品については猫をまるで魔女の使い魔のように恐怖の対象にして物語を組み立てる(しかしひねりがない)等、商業作品としての文としては成り立つものの良いと思わせるものが感じ取れない。結果、無理に猫が登場するミステリーだけを集めたとしか思えないアンソロジーであった。2014/02/21
けいちか
0
猫を素材にしたアンソロジー短編集。猫好きなので、悪者にされるとちょっとね。気になります。2012/09/20
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