二見文庫 刑事コロンボ 策謀の結末・美食の報酬

レビンソン，リチャード〈Ｌｅｖｉｎｓｏｎ，Ｒｉｃｈａｒｄ〉/リンク，ウィリアム【著】〈Ｌｉｎｋ，Ｗｉｌｌｉａｍ〉/河原畑 寧【訳】

二見書房（1993/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 284p／高さ 15cm
• 商品コード 9784576931654
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

武器密売人がホテルの一室で射殺されていた。死体の脇にころがっていた酒瓶と一冊の本。アイルランドの詩人が朗唱する詩に秘められた謎とは？怪しげな貨物船が出航していく。（「策謀の結末」。）高級レストランのオーナーが毒殺された。料理研究家が豪華な料理に仕込んだ、殺しのメニューのトリックとは？（「美食の報酬」。）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[サンダーバード＠永遠の若者協会・怪鳥]

一人コロンボ祭り継続中。今回は中編が二つ。第42話「美食の報酬」と第45話「策謀の結末」。「策謀の結末」は武器密輸商人の殺害とアイルランド革命軍。最近はあまり聞かれなくなったけど、当時の世相をよく表しているのだろうなあ。アイリッシュ・デューというウイスキーが作品中何度も登場するのだが、ちょっと飲んでみたくなりました。タラモア・デューとはちがうのかな？「美食の報酬」はレストランオーナーの毒殺事件。使った毒というのが・・・。美味しいけど、やっぱりこわいね。★★★

2016/05/05

[めしいらず]

旧シリーズ最終作「策謀の結末」を。詩人（実はアイルランド革命派テロリスト）が犯人。いつもに似合わぬ政治色がある。いつも言葉にユーモアで花を添え、ウィットに富んだ会話を好む犯人像が魅力的である。コロンボも一緒になってウイスキーを飲んで仲良くなっていく。敗北寸前の窮地から社旗の伏線回収で鮮やかに逆転するのがスリリング。ただ指輪で瓶を傷つける癖の重大さに犯人が気付かないのはさすがにお粗末ではある。瓶に付ける傷のことが印象に残っていて、ふと「指輪の爪あと」と混同してしまうことがある。コロンボランク21位

2025/01/17

[桂 渓位]

美食の報酬では、厨房に入り自ら料理するコロンボさんが見られます📕 料理だけは、本当に得意な様です(^^ゞ

2022/03/06

[寒っ！！]

策謀の結末はコロンボで一番イカした犯人だと思う。瓶に傷をつける仕草がドラマでもなかなかいい。

2016/07/29

[翼]

2本収録、「策謀の結末」は詩の部分を原文でも載せてもらえれば。「美食の報酬」毒殺自体は推理小説では珍しくはないけども。

2016/05/23