内容説明
17歳の美少女ローラと恋におちた“ぼく”は、自分がエイズに感染していることを打ち明けないまま、彼女を抱く。しかし、その一方で、男たちのたくましい肉体を求めて、夜の街をさまよいつづけた…。あまりにも衝撃的な日々を送る“ぼく”がやがて見出す、愛すること、生きることの意味とは?エイズ・キャリアでバイセクシュアルだった著者が斬新なタッチで描く自伝的小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シッダ@涅槃
17
これはあらゆる“境界線”への挑戦だ。男ー女、へテローホモーバイ、自己ー他者(外界)、フランスーアルジェ(アラブ)、正常ー異常などなど、それらの境界を挑発に混沌化し無に帰そうとする抑えられぬ欲望がビシビシ伝わってくる…… しかし、そこまでハマりこむまでやや時間がかかった。物語というよりぶっきらぼうな日記と言うべきものてあり、若かりし頃は挫折したのも一方で頷けてしまう。映画のおかげで、主人公やヒロイン(ロマーヌ・ボーランジェ)をイメージしやすいのは良かった。◆能登半島地震の沈鬱さを慰めてくれた作品でもある。2024/01/12
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