内容説明
メリディス大学から講演を依頼されたコロンボ警部は、演劇部をめぐる奇怪な殺害事件に巻き込まれる。芝居に使う柩に隠されていた学部長の変死体。―その惨殺劇を演出する策謀のシナリオの謎。捜査線上に浮かびあがった緑色のジャンパーを着た男の正体は…?シャーロキアンvs.コロンボの対決。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
86
1人コロンボ祭りもこれにて一旦終了。今回はドラマ化されなかった幻のコロンボシリーズ。だから作者のクレジットも違うのね。大学で特別講演をすることになったコロンボだが、その最中に殺人事件が起こる。容疑者となるのはシャーロキアン、っていう程のものではないのだけれど。コロンボの愛犬「DOG」に遂に「ワトソン」という素晴らしい名前がつきました!残念ながらシリーズが終了したために御蔵入りになりましたが、ドラマで見たかったな。★★★+2016/07/18
Kitinotomodati
6
終盤まで「13秒」の意味が分からなかった。もっとガチガチのシャーロッキアンとの対決を期待してたので、拍子抜けかな。地元図書館もついに休館したため、今度こそ積読解消の好機! 粛々と消化していくつもりです。2020/04/22
寒っ!!
6
短い時間帯のアリバイ工作をしながら、発見が遅くなれば死亡推定時刻に幅が出ていいと考える犯人はなんなのか。死のクリスマスよりはまともで舞台設定はよかった。2017/01/05
ニミッツクラス
5
89年の10刷。ローレンスのオリジナル小説なので手に取った。訳者三谷氏が78年の「ドラマの終了により映像化されなかった」と言及している。但し、89年からの新シリーズ(23話)でも使われなかったから、良い出来では無かったのではと言う疑念も湧いてくる。本作はいつもの倒叙で、犯人は最初から判っている。ウィルスン刑事の登場が嬉しい。表題の13秒はコロンボの引っ掛けかと思ったが、リンダとの会話で伏線が張られた真正のオチだった。被害者の自宅を調べるのが遅すぎる印象。映像化するには大勢のエキストラが要る。★★★★☆☆2013/03/28
大泉宗一郎
5
ラストに発覚する真相は「古畑任三郎」のあの回と同じだった。2010/04/16