出版社内容情報
江戸は神田にある通称のっぴき横丁。そこには家出した殿さまはじめ、のっぴきならなくなった人がやってくる。シリーズ第7弾!
内容説明
未熟な腕で父の仇を討とうとした若侍を救った真木登一郎はそこにも妖怪・鳥居耀蔵の影響があることを知る。市井では倹約令に苦しむ民が不満を募らせるが、貧しい家に金子を配る義賊が出現。一方、城中では水野忠邦を追い落とそうとする動きが勃発、世の中は大きく変わろうとしていた。水野は?鳥居は?町奉行の任を解かれていた遠山金四郎はどうなる?
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)『Relax in Blue』(経済界)等、福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。「御庭番の二代目」シリーズと「神田のっぴき横丁」シリーズは第11回日本歴史時代作家協会賞のシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
26
2024年6月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。町奉行の手下、義賊現る、老中への襲撃、企み返し、今ぞ仇討ち、の5章で構成。タイトル通りに金さんが戻った。鳥居耀蔵の奉行在任期間は2年だったんだ。江戸の町が暮しやすくなり登一郎も一段落して、奥様ともお出かけされるようになった。まさか完結ではないですよね…。2024/06/21
み
17
さくさくと♪妖怪さんが失脚してくれたので、次作からは、もっと賑やかな空気になるかな?2024/09/23
ごへいもち
10
いろいろうまく行き過ぎ、でもそれが楽。次は2024.9かな2024/08/07
あき
1
水野も鳥居も失脚して、遠山が返り咲きの大団円で完結。最終巻にしてはちょっと地味目の展開だったけど、水野や鳥居の失脚は史実から外れるわけにはいかないから仕方ないってとこか。義賊に関しては「善意からくる悪行」だから肯定はし辛いんよな。2025/05/19
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