出版社内容情報
町場の長屋を根城に貧しくも健気に生きる人々を食い物にする悪人たちを、チームで掃除に邁進する姿を明るく描く、書き下ろし長編物語
内容説明
長屋の店子で世直し隠密の一人、橘左近はガマの油を売る湯島天神で若い娘が男に包丁で切りかかられるのを助ける。そこには危険な南蛮煙草が絡んでいた。男は老舗菓子屋の倅だったが、店の菓子にも怪しい噂。一方、隠密たちの元締め、藩主で老中の松平若狭介は菓子屋の主に騙されそうになるが、そこには黒幕が…。そこで若狭介は自ら悪人成敗に乗り出すのだった。
著者等紹介
伊丹完[イタミカン]
映画マニアとして知られ、落語やミステリにも造詣の深い著者が満を持して、大江戸のエンターテインメントに初挑戦。ハリウッド映画を思わせる江戸の新しいヒーローの誕生であり、大いに期待されている。執筆の合間には映画祭審査員、江戸講座講師、寄席での対談をこなし、試写室めぐりをするなど多忙な日々を送る、今もっとも注目の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
11
表紙絵、苦手。お話の設定は面白かったけれど3巻ともなると面白さが薄れてきた2023/11/13
マカロニ マカロン
9
個人の感想です:A-。大江戸秘密指令シリーズも3巻目となり、これからの冬の季節、年末にぴったりな内容だった。さらに最近のN大学の大麻事件を彷彿とさせるような事件がこの話でも起きて、タイムリーな本だった。さらに行列のできる人気スイーツの裏の顔が書かれていたり、面白かった。とくに最後のオチにはニンマリしてしまった。会話文中心なのでテンポ良く読める。本シリーズも3作目なので、ここまで丁寧に登場人物の説明をしなくても良いのではないか、すぐに事件が発生してもいいのではないかとは思った2023/11/04
おだまん
8
今回のテーマは馴染みがあることもあって大変楽しめました。先日学んだポイントも。小気味良いテンポのいい会話が魅力。2025/05/20