出版社内容情報
内藤新宿天然流道場を開いている酔狂道人洒楽斎は、正体不明の五十年配の武芸者。
個性派揃いの高弟たちには旅役者の猿川市之丞、深川芸者の乱菊がいる。市之丞は抜忍の甲賀三郎で、七変化を得意とする忍びだった。乱菊は「先読みのお菊」と言われた勘のよい女で、先の先を読むことで舞を武に変じたらん乱舞の名手。塾頭の津金仙太郎は甲州の山村地主の嫡男。剣で江戸に遊学、負けを知らぬ天才剣士らがいる。そんな彼らがあることに巻き込まれて…。新シリーズ2弾!
内容説明
天然流の道場主である酒楽斎が四谷の雑踏ですれ違った男は、二十数年前に禁中を震駭させた『宝暦事件』以来、この世から姿を消したはずの龍造寺主膳では?この世から消えたはずの男があえて危険を冒して江戸表に出てきた理由は?酒楽斎がみずから封印してきた青春の屈折がいま明らかになろうとしている。あの男が龍造寺主膳なら、江戸は平穏無事では済まされない。
著者等紹介
大久保智弘[オオクボトモヒロ]
1947年、長野県に生まれる。立教大学卒業後、都立高校で教鞭をとる。『水の砦―福島正則最後の闘い』で、第5回時代小説大賞を受賞し文壇デビューを果たす。波乱に富んだ物語構成、鮮烈な登場人物の造形等で多くの読者を魅了する。“御庭番宰領”シリーズで二見時代小説文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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