出版社内容情報
将軍吉宗から大目付を拝命した松波家当主・三郎兵衛正春。蝮と綽名された戦国の梟雄斎藤道三の末えい裔といわれるが、見た目は若くもすでに古稀を過ぎた身である。
しかも吉宗は本気で職務を全うしろと。
「悪くはないな」──冥土まであと何里の今、三郎兵衛が性根を据え最後の勤めとばかり、大名たちの不正に立ち向かっていく。
痛快時代小説!
内容説明
松波三郎兵衛は相役の稲生正武と、病がちで出仕していないもう一人の相役駒木根正方を見舞うが、その弱々しさに言葉を失う。だが駒木根には大名の抜け荷目こぼしの疑いがあるという。更に駒木根が芝居小屋で大騒ぎしていたとも聞き、疑念が膨らむ。一方、稲生が自邸で何者かに毒を盛られ、危篤に陥ってしまう。三郎兵衛も刺客に襲われ…。この難局を乗りきれるか!?
著者等紹介
藤水名子[フジミナコ]
1964年、東京生まれ。作新学院を経て、日本大学文理学部中国文学科に学ぶ。1991年、『涼州賦』(集英社)にて「小説すばる新人賞」受賞。主に、中国・日本を舞台とした歴史小説、時代小説を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 洋書
- Moss