出版社内容情報
イケメン動画配信者に依存する女子大生の古河真知佳には悩みがあった。自宅に繰り返し届く、身に覚えのない荷物。配信で話題になっている「開けると呪われる荷物」ではないかと不安に思い、封も開けず放置していた真知佳だが、ゼミの同期の変人女・羽野アキラは彼女に「呪いのネタ元を知っている」と告げ、開封するように言う。ひしゃげた小さな段ボール箱を開けると、中には?がされた人間の爪が入っていて……。(「幸福な王子」)
「家」を巡る呪いとそれに翻弄される人々、ネットで噂される霊能者「助葬師」の闘いを描く、民俗ミステリホラー。
内容説明
豹変した父親が発した謎の言葉、酒場で渡された呪われた家族写真、動画配信者に依存する女子大生の家に繰り返し送られてくるひしゃげた荷物…奇妙な事件に巻き込まれた人々の前に現れる謎の女・羽野アキラ。彼女は自分を、ネット上で半ば都市伝説となっている霊能者「助葬師」だと名乗る。事件の背後に何者かの意思を感じ、調査を進めるアキラはやがて呪いの根源へ導かれていく。
著者等紹介
柴田勝家[シバタカツイエ]
1987年東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、デビュー。民俗学・文化人類学の知見に最新の科学技術を織り交ぜた作風で知られる。2018年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を、2021年、「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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