出版社内容情報
城、礼拝堂、庭園、塔、港、広場、水道、鉄道…歴史を今に伝える建築を知ることで、古代から現代まで世界史を大づかみする!
内容説明
城、教会、会社、橋、道路、墓…古代から現代まで352掲載。「建築」を見れば歴史・経済・人間がわかる!謎に包まれた都、富と知の象徴、驚きの物語、国を滅ぼした宮殿、実在した神話、暴かれた陰謀…。
目次
第1章 古代(農耕のはじまり;文明の誕生;古代帝国の出現;エジプトの統一国家;古代オリエントの統一 ほか)
第2章 中世(ゲルマン人の大移動;カールの戴冠;イスラーム教の成立;イスラーム世界の拡大;ノルマン人の大移動 ほか)
第3章 近世(大航海時代;ルネサンスの隆盛;商業革命と価格革命;宗教改革;レパントの海戦 ほか)
第4章 近代(ウィーン会議;フランス第二帝政;クリミア戦争;大英帝国の繁栄;アヘン戦争 ほか)
第5章 現代(ブレトン・ウッズ会議;国際連合の成立;冷戦;中華人民共和国の成立;朝鮮戦争 ほか)
著者等紹介
本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年、熊本県生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。博士(文学)。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
75
サトシさんのお勧め本。世界史を建物絡みで古代から現代までを俯瞰する試みが斬新。ただ、広範囲であるので建物も歴史も中途半端になっているのが残念!。例えば古代~中世、中世~近代、近代~現代という3冊に分けるとかだったらもっと歴史も濃厚で建築の面白さも伝えられただろうに…と思う。2022/02/22
ひろし
64
世界史の出来事の舞台となったり、為政者のシンボルとなった建物を写真で見ながら、その当時の重要な歴史的事件や流れを石器時代から現代まで通しで学べる図鑑。いろいろな時代の重要な出来事に関わる建物が世界中にこれほど多く残っているのは驚きである。建物の写真を見ながら説明を読むと、その時代の空気感に近づいたように思える。これらの建物のうちいくつかは訪れたことがあるが、行ってみたいと思える場所が多数ある。豆知識も載っていて読みでがあった。歴史を中心にした建物図鑑、こういうものがもっとあってもいいと思う。2022/04/05
Nat
34
図書館本。建築物を中心にして世界史の流れを読んでいく。このパターンはあまり読んだことがなかったので、面白かった。各ページ下の豆知識も楽しい。2024/02/24
サトシ@朝練ファイト
18
建築物にて世界史を展開していきます。 随分と分かりやすいなあ。2022/02/06
taku
16
人類の辿ってきた足跡を、象徴的な建築物と結び付けて解説するコンセプトはよい。写真が多いことも、視覚から想像力を刺激されてよい。各項を見開きごとに収める構成上、情報量が少なくなってしまうのと、写真がカラーと白黒を繰り返すのは惜しい。オールカラーの場合、どの程度価格が変わるものかな。世界史について学ぶなら副読本的な内容ではあるが、歴史的建築、構造物好きにも。現代パートはリアルタイムで経験していることがある。そして今、この続きに加えられるべき出来事が起きている。2022/03/10