出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が人気シリーズ!
内容説明
大川端の船宿『船幸』に賊が押入り、客ら十二人を人質に立て籠もった。捕物出役の奉行所の同心に奇妙な要求をしてきた。塚本源次郎という男を探し出して来い。二十八歳、細身の苦み走った顔―これ以外、わかっていない。探し出して来ないと、人質を殺す。折しも通りかかった矢内栄次郎は、やむにやまれず事件にのめり込んでいく。はたして栄次郎の探索は…。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
76
第11代将軍徳川家斉の実父・一橋治済の庶子。田宮流抜刀術の達人で三味線の名手・矢内栄次郎が、事件の謎を解く物語です。此度は、栄次郎が、与力の芝田彦太郎の手助けをしながら船宿「船幸」で起こった人質事件に挑みます。調べて行くと単純な人質事件でないように思えてきた栄次郎は、あちらを調べ、こちらを調べとしながら事件の本質に近づいていきます。そして最後は大名家が絡む事件へと発展していきますが…。🌿続く→2021/11/13
とし
70
栄次郎江戸暦「幻の男」26巻。何時ものように、事件は解決するのですが、様々な事情や、問題が少し入り組みし過ぎているように感じ、入り込めずに読み終りましたm(_ _)m2021/12/19
Tatsuhito Matsuzaki
13
大川端の船宿に賊が押し入り人質をとって立て籠った。 偶然その場に出くわした栄次郎だが、事件はその後、二十万石の大名家や公儀隠密お庭番の影が見え隠れする予想だにしない方向に… 幾つも張った伏線の回収がいつもより遅いな?と思いつつ終盤に差しかかって、一応事件は解決しましたが、これは続編に続くでしょう。 だって最後に主人公の栄次郎が、 「まだ終わったわけではない。」 と闘志を燃やしてますから。 ちなみに第27巻は1/26発売です。2022/01/29
犀門
3
No.014★★★★☆謎を残して終わったな。次巻ご楽しみ!。2022/02/15
goodchoice
1
今回も栄次郎の活躍で事件の解決に至る。どうも続きがありそうだ。2021/11/28