出版社内容情報
将軍直属17家の「御庭番」宮地家の若き二代目加門。盟友と合力して、江戸に降りかかる闇と闘う!
内容説明
十代将軍家治と正室のあいだに生まれたのは姫ばかり、跡継ぎの不在を案じた老中の田沼意次は家治に側室をすすめ、意次の選んだ於知保が男子を産み、家基と名付けられた。家基は年が明けて十八歳、聰明で壮健な跡継ぎとして成長。その家基がお鷹狩りの帰途、品川の東海寺での中食後、急に腹の不快を訴えられ、回復の兆しがないゆえ、城に戻ることになって…。
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
73
次期将軍と目された家基が変死します。紀州から第8代将軍・徳川吉宗に付いてきた二代目コンビの御庭番・宮地加門と老中・田沼意次が活躍する物語です。健康で、明朗な性格の第10代将軍家治の嫡子・家基は、父・家治や曾祖父・吉宗の影響で鷹狩を好み、よく御鷹場に出向いては、鷹を使って鴨を取るのを好んだ。その家基が変死を遂げる。鷹狩の帰りに寄った寺で、茶を、菓子を食したあと腹痛を訴えて、数日後に帰らぬ人となった。巷では、田沼意次が毒殺したとの噂が流れていた。シリーズ16作目。字の大きさは…中。🌿続く→2021/08/03
ひさか
17
2021年6月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ16作目。宮地加門とその息子草太郎、娘の千江は順風満帆で何より。田沼時代とその終焉を知っているだけあって、次の展開が気がかりです。2021/07/08