出版社内容情報
失脚した田沼意次の甥、世を憚る身の竜の之介が将軍の奥小姓に。将軍家に害をなす輩を人知れず駆逐せよ!大型新人のシリーズ第3弾!
内容説明
奥小姓の風見竜之介は将軍家斉から、将軍家に害をなす輩を人知れず成敗せよと、裏始末の秘命を受けていた。ただ今回は、将軍には内密に老中首座の松平定信から、近江堅田一万石藩主にして幕府大番頭の堀田摂津守正敦の身辺警護を命じられていた。五人の刺客に襲われた正敦を救ける際、竜之介は思わぬ失態を…。定信は竜之介に代わり妻と義父を招び出した。
著者等紹介
青田圭一[アオタケイイチ]
秋田県秋田市生まれ。時代小説作品の習作を重ね、『斬るは主命―奥小姓裏始末』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
86
奥小姓裏始末「福を運びし鬼」3巻。すっきりしなかったですね、身辺警護の失態、秘命の出所もはっきりせず定信に良いように使われているようですね。 2021/07/01
やま
77
風見家の鬼姫・弓香の美しさが…。シリーズ3作目。字の大きさは…小。元老中・田沼意次の甥・風見竜之介が法で裁けぬ悪党を、裏で裁く裏始末です。竜之介が、第11代将軍徳川家斉から三つ葉葵の紋の入った覆面を授かり、これを着用して悪党を成敗して行く物語ですが。大恩ある叔父・田沼意次を失脚させ、あまつさえ減移封させた松平越中守定信の命で動く事となります。憎っくき仇である、定信の命を受け裏始末を行い。その上に養父・風見多門と美しい妻・弓香も巻き込み裏始末を行っていきます。その心中たるや想像を絶するものがあります。続く→2021/07/03
真理そら
50
源氏物語についての記述部分で定子と彰子が逆になっている点が気になった。将軍直属で裏始末をしているはずなのに将軍以外が動きすぎて当初の役割とずれてきているのではという気がする。2021/03/21