出版社内容情報
二度の大火で焼かれたが、多くの常連客に支えられ、旅籠付きの小料理屋としていまものれんが続いているのどか屋。
時吉とおちよの息子の千吉も祝言をあげ、二代目として店を継ぐことに。
そんなのどか屋に今日もさまざまな人々が訪れる!
内容説明
のどか屋の時吉がかつて禄を食んでいた大和梨川藩の殿さまが初めて江戸へ。先々代の殿の病床に“江戸の味”を届けに行った縁もあり、新任の殿さまは興味津々。早速、お忍びで、のどか屋へ…。折しも江戸では“ご案内の辰”なる賊が身代金目当てに大店の隠居を拐かすべく、いいところへ御案内しますと駕籠をすすめて…。江戸見物に出かけた、お忍びの殿さまが狙われた。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
30
クセ強藩主登場でにぎやか!色々危ういところもあったけど良い方ねぇ。また出城して下され。今で言う、料理本や地球の歩き方的なものを作っているのが興味深い。昔からあったんだなぁ。久しぶりのこのシリーズ、楽しめた。2021/12/16
ざるめ
10
今回は江戸へ来たばかりの大和梨川藩の殿様がお忍びで度々のどか屋へ(^^)拐かしに狙われたりと大騒ぎだったけれど、にぎやかで楽しそう♪料理の早指南が出たら絶対欲しい!2021/12/13
グラスホッパー
9
千吉やみんなにあえるだけで、満足できる。江戸時代の料理や文化が楽しい。2022/08/31
ミド
7
お殿様がまさに物語に出てくる典型的なお殿様だった。こんなに世間知らずで大丈夫なのか。周りもへりくだり持ち上げているけれど、殿が来る日に時吉が長吉屋を抜けられないから息子の千吉ひとりにまかすとか、結構扱いは適当。タイトルの早指南はクックパッドみたいなもの。完成は次回に持ち越し。2021/11/01
なお
5
大和のお殿様が登場。いい味出してる。周りに使える人は大変だろうけど笑 千吉がメインになってきている、そんなのどか屋は今日も平和です。2021/03/28