出版社内容情報
大手都市銀行の辣腕営業の瀬名薫が、ふと立ち寄った赤羽のバー「松の香」。バーテンダーの松原のつくるカクテルに心揺さぶられ、銀行を辞め、バーテンダーになったものの、もとからの真面目で完璧主義なところがあり、バーの接客に馴染めず、客の言うことを真に受けてしまう日々。
そんな折にバーの出入り業者「酒屋あかい」の若主人の龍巳と話す。堅物の薫と元ヤンキーの龍巳はソリが合うはずもなかったが、松原の指示で「あかい」に出すことになった角打ちのバーの出張バーテンダーとして働くことになり、客の悩みなどを一緒に考えている間に次第に龍巳のよさに気づいていく――
内容説明
大手銀行の辣腕営業の薫が、ふと立ち寄った赤羽のバーのマスターが作るカクテルに心を揺さぶられ、バーテンダーに転職。しかし、真面目な性格のために接客に馴染めず、大きな失敗をしてしまう。そんな折に酒屋あかいの主人で元ヤンキーの龍巳と話すが、ソリが合うはずもなかった。しかし、あかいの中につくった角打ちバーで働くことになり、客たちの悩みを一緒に考えるうちに、龍巳のよさに気づいていく―。
著者等紹介
美月りん[ミツキリン]
愛知県岡崎市出身。2013年に作家デビュー。ライトノベル、ライト文芸と幅広いジャンルで執筆をする。シナリオライターとしても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なな
15
バーというと敷居が高いイメージですが、角打ちとなると一気にカジュアルなり、カクテルを気軽に楽しめそうです。薫と龍己の凸凹コンビがいいですね。ふだんお酒はほとんど飲みませんが、カクテルの味を想像するのが楽しかったです。薫が作ってくれたカクテルを飲んでみたい。あたたかい雰囲気な物語でほっこりしました。2021/02/21
如月小町
5
プロローグを読んだときは期待できなかったけど、読み続けたら面白かったです。型にはめられて育った薫と、元ヤンだけどまっすぐな龍巳、そして「松の香」のマスターの関係が良い。カクテルの挿絵か写真があったら、もっと良かったけど。続編が出たら読んでみたいな。2021/06/09
陽ちゃん
5
元銀行員で真面目な薫がバーテンダーとして働き始めたのは、元ヤンキーの龍巳が店主の酒屋にある角打ちバー。育った環境のためか接客は苦手で失敗もしますが、勉強熱心な薫の作るカクテルはしっかりお客の心に届いていますね。私自身は下戸なので無理ですが、飲めるなら行ってみたいなぁ。薫の師匠である松の香のマスターと奥様の話の中に出てくるミルクジンフィズの件を読んで、あれっと思ったら、やっぱり『東京會舘』に出てきたカクテルでした。2021/04/04
hotate_shiho
5
真面目なバーテンダー薫と、元ヤンで酒屋の龍巳の2人がやってる角打ちバーには、いろんな悩みを抱えたお客さんが来る。薫の作るカクテルや、龍巳のパワーで癒される。面白かった。2021/01/15
へへろ~本舗
4
真面目すぎてトークに難ありの元銀行員バーテンダーと元ヤンキーが始めた角打ち(立ち飲み)バー。出てくるカクテルみんな飲みたくなってしまう。2021/01/10




