出版社内容情報
父母を亡くし、津軽からひとり江戸へ出た鹿取寒九郎。叔母の嫁き先の旗本武田作之介の後見で文武の修行に励む日々だか…
内容説明
割腹した父の文を手に祖父谺仙之助を探す鹿取寒九郎は駆り立てられるように北をめざす。津軽の地には新たな出会いが待っていた。しかし、寒九郎には御上の放った刺客の影が迫り来る。次第に明らかになる祖父の秘密。祖父の手によって封印された谺一刀流が解かれる日は来るのか?仙之助が苦悩と犠牲のうえに守ろうとしたものとは?寒九郎に決断の時が迫っていた。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。東京外国語大学卒。最近、歴史小説も書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
80
北風侍 寒九郎5作目 2020.10発行。字の大きさは…中。谺一刀流を祖父・谺仙之助から習得すべく北へ向かう北風寒九郎の成長物語です。此度、寒九郎は、祖父・仙之助に会うべく江戸から津軽へ入って来ます。そして仙之助と会いますが、父・真之助を暗殺した額に卍の刺青の有る刺客に仙之助が射殺され、寒九郎は、仙之助から祖母・美雪に谺一刀流を伝授している事を聞き、美雪の住む秋田大館へ向かいます。寒九郎は、美しい風(レナ)姫と巡り合い、恋に落ちますが、江戸には一緒になることを誓った幸が居ます。今後の展開が気になります。2020/11/27
とし
70
北風侍 寒九郎「木霊燃ゆ」5巻。祖父が封印した谺一刀流、やっと津軽の地にたどり着いたのも束の間、寒九郎の父真之助を暗殺した刺客に仙之助も殺される、仙之助から美雪に谺一刀流を伝授している事を聞かされさらに北へ、次巻は秋田大館のようです。2021/12/01