二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション 口づけは復讐の香り

シェン，Ｌ．Ｊ．【著】〈Ｓｈｅｎ，Ｌ．Ｊ．〉/藤堂 知春【訳】

二見書房（2020/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 584p／高さ 15cm
• 商品コード 9784576201078
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

【 2019年goodreads年間ベスト・ロマンス賞　７位入賞 】
〈 ワシントン・ポスト 〉 誌が選ぶ2019年に最も売れた本 第2位 ！

仮面舞踏会で、初めてのキスをウルフに奪われたフランチェスカ。
唐突に彼の妻になるのだと言われ……


マフィアの娘フランチェスカ・ロッシは、社交界デビューとなる仮面舞踏会で、初恋の相手アンジェロに初めてのキスを奪ってもらおうと企んでいた。
ロッシ家の伝統に従えば、最初のキスの相手が運命の人なのだ。
ダンスの合間に停電が起き、暗闇の中でアンジェロらしき男と熱いキスを交わすが、相手は別の男――その夜初めて会った若き上院議員ウルフだと気づく。
泣きながらその場を離れたフランチェスカ。だが翌朝、さらなるショックに襲われる。訪ねてきたウルフが父を説得し、正式にふたりは婚約したと言ったのだ！
原題：The Kiss Thief


◆ 著者について
L・J・シェン　L.J.Shen
北カリフォルニアに夫と息子、丸々と太った猫と住んでいる。そこに落ち着くまでは世界中を旅してまわり、友だちを作った。
余暇には家族や友人と時間を過ごしたり、読書したり、HBOやNetflixを見たり、インターネットでステファン・ジェームスを追いかけたりというなにげないことをして時間を過ごすのがお気に入り。
週に３冊から５冊の本を読む。
この世から消えてほしいものは、クロックス・サンダルとマレットヘアだという（笑）。

内容説明

マフィアの娘フランチェスカ・ロッシは、社交界デビューとなる仮面舞踏会で、初恋の相手アンジェロに初めてのキスを奪ってもらおうと企んでいた。ロッシ家の伝統に従えば、最初のキスの相手が運命の人なのだ。ダンスの合間に停電が起き、暗闇の中でアンジェロらしき男と熱いキスを交わすが、相手は別の男―その夜初めて会った若き上院議員ウルフだと気づく。泣きながらその場を離れたフランチェスカ。だが翌朝、さらなるショックに襲われる。訪ねてきたウルフが父を説得し、正式にふたりは婚約したと言ったのだ！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しいたけ]

やめどころが無くて明け方まで読んでしまい、次の日はボロボロだった。それでもその日何度か読み直すためにパラパラとページをめくった。誤解とすれ違いとお色気でハラハラしっぱなし。ヒーローが復讐を誓うに至った事柄は想像以上のもので胸が詰まった。隠し球も効いていた。海外のロマンスものにありがちな、笑ってしまうセクシーシーンも（私だけ？）。抑圧されていた女性達が羽ばたく物語にもなっていて、それが600ページ弱を飽かずに読ませるものに仕上がっていた。

2021/06/02

[ＫＡＺＵ@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》]

この作家さん2作目だけど、今回も良かった。前作同様設定がどストライク！！ 上院議員とマフィアの娘という組合せ。しかも段々、どっちが議員さんなのかマフィアなのかわからなくなってきた(笑) ＨＯＴシーンもそこそこあった。表現が結構露骨(笑) 新刊出たら必ず読む作家さんの一人に決定d=(^o^)=b

2020/08/16

[菫子]

５点満点星★★★★★ 一番の魅力は復讐に燃えるアルファ・メール（傲慢で尊大な男）がひざまずくカタルシス！といえばよくあるダーク系ヒーローかと思いきや、違いました。冷酷非情で危険な男なのに所々に品格が滲み出る（上院議員という）、振れ幅がハンパないから魅力もハンパない。そんなヒーローがラストで（というよりも中盤から）ひざまずく（ひざまづき続ける）カタルシスを目一杯味わえる作品となっていました。他方のヒロインもただの令嬢ではなく、まだ19歳なのに気骨のある姿が清々しい。→

2020/07/27

[eko]

コンテなのにヒストリカルの趣を持ち、ロマンス王道なのにどこか新しい。若き上院議員ウルフとマフィアの娘フランチェスカ。奪われたキスから仕組まれた結婚、愛のない生活が延々続くと思われたが...♡ハンサムで洗練されかつ非情な男ウルフとVogueを嗜みながら菜園のレタスやラディッシュに話しかける美女、なんて絵になるの。互いをギリシャ神話の登場人物に擬えたりして傷つけ合うも会話がステキなカップルだった。この作家さんの作品をもっと読んでみたい。海外ロマンス界はどんどん新しい風が吹いているのね。

2020/08/01

[だむ]

初読み作家さま。面白かった～！タイトルにある通り復讐がテーマ。幼なじみとの結婚を待ち望んでたヒロインと強引に婚約を交わし自分の屋敷に住まわせるヒーロー。甘さの欠片もなく始まる2人の関係。憎しみ、嫌悪、絶望を味わうヒロイン。幾度となくぶつかり合いながら少しずつ変化していくお互いへの心情。ヒーローがヒロインによって変わっていく様子が見もの。そしてミズ・スターリングの存在は良いスパイスだったみたい。｢愛は憎しみより強いものです｣と言う彼女のセリフがいい。エピローグがこれまた素敵だった♪

2021/02/20