出版社内容情報
将軍直属17家の「御庭番」宮地家の若き二代目加門。盟友と合力して、江戸に降りかかる闇と闘う!
内容説明
将軍は九代家重から十代家治へと受け継がれた。来年は家康公百五十回忌の日光社参。その莫大な費用を補うべく、幕府は中山道沿いの各村に過酷な税“増助郷”を迫った。朝鮮通信使来日に続く“酷税”に百姓は決起。御上意といえども抗するしかない。やらなきゃ飢え死にしかない。中山道の各村から鋤鍬を手に十万人を超える百姓が江戸城へと進んでいく。御庭番の宮地加門は…。
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央、福知怜の筆名で、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
103
御庭番の二代目12作目 2020.02発行。字の大きさは…中。 御庭番・宮地加門が、徳川幕府を守るため探索をする物語です。中山道では、前に助郷を命じられた上に、此度も助郷を命じたことで、宿場では不穏な空気が出ています。特に武蔵野国本庄宿で騒動に発展しそうです。宮地加門が探索に出向くと、10数万の農民が助郷の取り下げを求めて老中に訴えるために江戸へ向かって…。 宮地家では、当主・加門を中心に母・光代と妻・千秋、息子・草太郎(御庭番三代目)、長女・鈴、次女・千江が仲睦まじく暮らしています。微笑ましいです。2020/03/22
あき
2
前作から1年、1761年の家重死去から1764年末~1765年頭にかけての中山道伝馬騒動の顛末。この騒動で日光社参は意次の代参になり、家治の日光社参は10年後に持ち越し。意次にとってこれが良かったのか悪かったのか……。2025/06/10
ひさか
2
2020年2月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ12作目。前巻の話から20年くらい経ってるんじゃないかと思います。2020/07/24
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