出版社内容情報
ロングセラーの名著がついに文庫化! 哲学・論理学のパズルでロジカルセンスをとことん鍛える画期的問題集の第三弾!
内容説明
合理的なつもりが非合理的!?みんなの心の闇を解き明かせ!哲学・論理学の問題を使って徹底的にロジカルセンスを鍛える最強のテキスト第三弾!
目次
第1章 “みんな”はどう感じるか?―忖度&誤信3部作
第2章 “みんな”はどう答えるか?―ヒューリスティクス3部作
第3章 “みんな”にどう問おうか?―フレーミング3部作
第4章 常識vs論理の巻―罪、星巡り、地軸。どこでどうズレたのだろう?
第5章 知らぬが仏の巻―予期と投機とゲームの理論
第6章 下手な鉄砲も数撃ちゃ進化論の巻―進化心理学6題
第7章 急がば確率の巻―偶然と必然と愕然と
第8章 天然情緒と人工知能の巻―心への3つの関門:脳/文化/対話
第9章 合理性という思い込みの巻―正しい感覚か、感じられる正しさか
第10章 情緒、芸術、宗教、倫理―真も善も美も聖も快も愛も使いよう
第11章 戦いと競争の諸相―策しだい、だから力しだい?
著者等紹介
三浦俊彦[ミウラトシヒコ]
1959年、長野県生まれ。小説家。東京大学文学部美学芸術学科卒業。89年、同大学院比較文学比較文化専門課程修了。東京大学教授。研究分野は、美学、形而上学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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barcarola
2
パラドクスやジレンマについて、それそのものについてだけではなく、タイトルにあるように「人はどういう考え方をするのか」が解説されている。なるほどと思えたり納得できなかったり。2020/07/24
カタクチイワシ
2
いかに自分が論理的でない人間か、というのがよくわかる。一応各門事考えてはみるのだが、ほとんど正解できなかった。自分がふだん印象や感覚で決めていることはもしかしたら凄く損をしている、あるいは凄く危険なことでもあるということを思う。後半は「言葉のワナ」も強く感じた。日常言語には省略されている部分が多く、そのために発生するパラドクスが多いらしい。どんなことにでも、一歩踏みとどまって論理的に考える癖をつけたいと思う。2019/07/16
トナク
1
シリーズ三冊の中では一番とっつきやすいです。2022/06/22
こうすけ
1
論理的の反対で、本能的に考えをきめることが、ヒューリティスク。例えば、rが頭文字にくる英単語と3文字目にくる英単語どちらが多いか質問すると多数が前者を選ぶ。答えはどちらかは不明だが、つまりは人間は自分が知っていることを優先しやすいということ。2019/06/09
kinkswho
0
子供の頃、多湖輝先生の「頭の体操」シリーズをよく読んでいたのを思い出して懐かしく感じたので購入する。 すでに「論理パラドクス」シリーズは何冊か出ているが、この「心のワナ編」は数学・言葉を使ったパズルよりも 人間の心理をついた問題が多い。個人的にはQ08「心の会計簿」は秀逸だった。 私も投稿者同様に商品券を使われるとモヤモヤすると思うので、ネット上の世論と自分の考えにズレがあって 自分の価値観を捉え直す良い機会になった。2019/12/04