出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
のどか屋の主時吉の兄弟子・宗吉がのれんを出して三年で亡くなった。十四の跡取り娘は父の後を継いで料理人を目指している。やがて美人の娘料理人が、のどか屋の厨で修業に入ることに…。時吉の跡取り千吉は娘より一つ下。折しも奢侈禁止令の取締り激しきなか、師匠で長吉屋の主がひょんなことで江戸十里四方所払いに…。時吉は主なき長吉屋に、そして、のどか屋は…。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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雅
30
千吉、ドキドキの初恋に板前就任。こんなに時間が流れたんだ。所払いとか波もあったけどほっこりほのぼの。2019/10/03
はにこ
19
あの小さな子供だった千吉が、初恋をしてのどか屋を若旦那として支えているのを見ると、大人になったなぁと親のような気持ちになった。まだまだ子供っぽいところももちろんあるけど、その成長過程が愛おしい。長吉は江戸を離れることになったけど、いつも厄介事を時吉に押し付けてきて読む方としてはうんざりしていたので良い薬かと。。2020/12/09
ざるめ
17
あの千ちゃんが初恋!(*゚Д゚*)でももう12歳だもんねぇと思っていたら、13歳になったばかりで今度は兄弟子と一緒に のどか屋 を任される!(゜゜;)初恋より、そっちの方がびっくりだわ(^^;)どんどん成長していく千ちゃんが楽しみ♪それにしても黒四組、隠密のわりには大事な話をそんな場所でしゃべったりして、迂闊すぎるぞ!ι(`ロ´)ノ2020/03/20
まはな
10
(図書館)千吉の恋や成長を読みつつ、失敗して大きくなれよ・・・くらい?なんか長吉さん無理矢理感もありつつ。 まぁまだまだ続きそうよな。2019/04/16
ミド
8
子供の成長は速いなあ。あの千吉がもう恋をする年になるなんて。初恋相手は14歳の娘なんだけど、その恋の結末にはびっくり。そういう時代とはいえ展開が早すぎる。そして千吉はのどか屋の若あるじに!父時吉は「失敗しないので」な人なので、千吉のやらかしが新鮮だった。いくらしっかりしているといっても現代ならまだ中学生ぐらいだからねえ。焦ってあわあわする気持ちも痛いほどわかる。2020/10/26
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