出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が人気シリーズ!
内容説明
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手・矢内栄次郎は、湯島の女坂で黒い布で顔を隠した賊が、足元に倒れた男に留めを刺そうとしているのに遭遇した。このところ続いている辻斬りであった。一方、御徒目付の兄・栄之進から、旗本屋敷での謎の女中失踪事件の探索を依頼された栄次郎は…。探索を続けていくうち、別々に見えた二つの事件が一つの形にみえはじめてきた。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
94
栄次郎江戸暦「辻斬りの始末」20巻。栄次郎さん、ますますお節介にのめり込んでいきますね、最後はちょっと切ない結果となりましたが。2018/11/08
真理そら
20
複数の辻斬りの始末を丸く収めるために奔走する相変わらずおせっかいな栄次郎だが、今回は三味線の腕も新しい領域に入ったようだ。2018/10/03
Tatsuhito Matsuzaki
13
一橋治済の庶子で田宮抜刀流の達人 矢内栄次郎が活躍する時代小説シリーズ20作目。 辻斬りの現場に偶然遭遇した栄次郎。偶然通りかかったもう一人の男の協力もあり、その後の辻斬り事件とそれに絡んだ失踪事件も併せて解決したかに見えたが…。 最終章まで、余りに善人過ぎる或る男が怪しいとは思っていましたが、最後の描き方ともう一つの伏線の事件群の始末の両方とも著者らしい、人情味深い結末のつけ方でした。 それにしても兄の栄之進の縁談の行方が途中になってしまいましたが、次作につながるのでしょうか?2024/03/03
犀門
2
No.097★★★★☆栄次郎さん、大好きです。2019/07/07
goodchoice
2
早いもので栄次郎シリーズもはや20巻!登場人物の設定が変わっていて、毎回楽しめる。少しお節介なところも気に入っている。2019/03/25