出版社内容情報
吉宗公亡き後、武士道も人倫も廃れた世に、小言が尽きない旗本のご隠居が町人のなりをして大暴れ!奇想天外な時代小説誕生!
内容説明
将軍吉宗公をして「小言又兵衛」と言わしめた武辺者の石倉又兵衛も、今では隠居の身。小者の三助に誘われて初めて芝居を観て驚愕した。鍵屋の辻の決闘など、町人が夢中になる芝居にこそ失われた武士道があったのだ。そんな折、仇討ち旅をする健気な姉弟に遭遇して又兵衛は嬉々として助太刀に乗り出す。頭脳明晰な蘭医・良庵を指南役に、奇想天外な仇討ち小説開幕!
著者等紹介
飯島一次[イイジマカズツグ]
1953年、大阪生まれ。大阪芸術大学舞台芸術学科卒業。日本シャーロック・ホームズ・クラブ、歴史時代作家クラブ、日本映画ペンクラブの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
11
気楽で好み2024/07/28
えみ
3
一気に読み進めました。刀が使い物にならなくなった泰平の世に合って武士としての何たるかを貫こうとする又兵衛。自分にも厳しく他人にも厳しい又兵衛はいつしか「小言又兵衛」と呼ばれるようになる。この又兵衛が隠居したのちのお話。なんだか気難しくてもう少し他人に優しくてもいいのになって思ったのですが、本当は誰かにかまって貰いたくて誰かに頼って貰いたくて、何か楽しみが欲しくて、うつうつとしていたのかなとそんな風に感じてしまいました。物語の軽快さが又兵衛との気難しさに反していて、とても味のある物語です。2018/06/08
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