出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
もと侍の料理人時吉と女房おちよ、息子千吉の旅籠付き小料理のどか屋の看板猫のどかが永眠。誰いうともなく祠と石の猫地蔵が祀られ、お参りの人も増えてきた。出会いがあれば、どうしたって別れも…。生まれ変わって、またここへ!そんな願いが叶ったような不思議なことが重なって、のどか屋に人情あふれる話が舞いこむようになった。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
43
タイトル通り猫猫しい巻。猫好きには楽しいような悲しいような…2019/11/21
たんぽぽ
19
あどけなかった千吉が成長して、もうすぐ修行に出る、のどかが大往生。時の流れのはやさに驚く。 2代目のどかとともに、明るい明日がくるといいなぁ。 人生の最後に何が食べたいのか?と考えるおちよがいい。「ああ、この世に生まれて、気張って生きてきてよかった」としみじみ感じてから箸をおきたい。そうだね、気張って生きないとね。 まだまだ、のどか屋は続きそうだ。2018/06/02
はにこ
17
ずっと看板猫だったのどかが虹の橋を渡る。のどかを祀る祠を縁のある人々に作ってもらう。千吉はいよいよ修行へ。猫カフェ(猫屋)って江戸時代からあったのかなぁ。今よりもっと野良猫もいただろうし、あんまり儲からなさそう。のどかの生まれ変わりが現れるというちょっとファンタジーな設定。うーん。私なら新しい猫を迎えたら、その猫の個性を愛してあげるけどなぁ。オモチャじゃないから代わりはいないのです。2020/10/23
ううち
14
第22弾。猫多め。千吉も大人びてきて、そろそろ修行か。気付くと2〜3冊新しいのが出てる。2019/07/18
ざるめ
12
いきなり看板猫のどかが逝ってしまう悲しい話から始まる(ToT)火事場での炊き出し、盗まれた仏像を千ちゃんが見つけて、かわら版に載るなど心が元気になる話もあるけれど、猫カフェの話にしんみりとする(._.)別の本でも最近読んだけれど、虹の橋と毛皮を着替えて舞い戻る話はアカン(--、)2018/12/20