出版社内容情報
人の役に立ちたいと、隠居後、女鍼師に弟子入りした元同心の児島右善。悪を許せぬ正義の隠居、元隠密廻り同心シリーズ第4弾
内容説明
賭け事は一文でもまかりならぬ。よくて遠島、下手すりゃ死罪―。老中松平定信が博奕停止令を発布する前夜、松平家の足軽が賭博で町方に捕縛された。神田明神下の鍼灸療治処で見習い兼用心棒をしている元北町筆頭同心の児島右善は、近くに越してきた“白河くずれ”の幾兵衛と治平次の博徒に、大いなる疑いを抱いた。二人の“大事なもの”とは一体…?
著者等紹介
喜安幸夫[キヤスユキオ]
昭和19年生まれ。兵庫県姫路市出身。平成10年『台湾の歴史』で第7回日本文芸家クラブノンフィクション賞受賞、平成13年『はだしの小源太』『身代わり忠義』等で第30回池内祥三文学奨励賞受賞。日本文藝家協会会員、日本文芸家クラブ会員、歴史時代作家クラブ幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
99
隠居右善 江戸を走る「秘めた企み」5巻。いやいや今回右善さんの鍼の腕前は上がらずじまいですね、しかし捕物には大活躍、幾兵衛さんと治平次さん良い道が開けると良いですね、それにしても松平定信さんこちらにも顔を出しましたね。2018/03/24
真理そら
6
盗賊を護送中に縄抜けされたり、松平定信方向からの捜査妨害めいたものがあったりと善之助は疲れ果てている。右善は白河くずれの二人組が気になっている。竜尾じゃないけど右善も人の子でございますなあ…。白河の清き流れに住みかねる時代の序奏編だろうか。右善の鍼の腕前まだ上がらない。表紙絵の右善はかっこよすぎるのではなかろうか。2018/01/27
goodchoice
1
今回は右善に活躍が集中していて、ちょっとやり過ぎなのでは。もう少し脇役の活躍が望ましい。2018/03/02