出版社内容情報
日本ならではのすごい森の成り立ちや植生を、理学博士が解説。44の森を掲載。おとなの森歩きに必携の一冊。
内容説明
一見どこにでもありそうな森に、植物の生存戦略、人間の生活の知恵、激変する地球の歴史が秘められています。植物を観察しながらゆっくり森を歩いてみませんか?北海道から沖縄まで、植生学者がおすすめの貴重な森を紹介。ハイマツがない富士山の謎、鹿島神宮の肉桂の不思議、6億トンの雪が降る白山の森など驚きの森がいっぱい!
目次
第1章 東京の森
第2章 関東の森
第3章 中部・東海の森
第4章 東北の森
第5章 北陸の森
第6章 四国・中国の森
第7章 北海道の森
第8章 九州・沖縄の森
著者等紹介
福嶋司[フクシマツカサ]
1947年、大分県生まれ。広島大学大学院博士課程修了。東京農工大学大学院教授、副学長を経て、東京農工大学名誉教授。植生学会会長を務めた。理学博士。専門は植生管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りお
22
森から日本の歴史を知る本。写真は時々モノクロなので折角綺麗だろうからフルカラーで見たかった。2021/07/30
roatsu
19
表紙の緑に惹かれて購入。挿入される写真も嬉しい。日本各地の森の多様な個性と魅力、今あることの貴重さに気付ける一冊。森は漫然と歩いても楽しいけれど、土壌や気候など自然の要素の他に人間の営みの影響も受けて遷移してきたその植生等の特徴を知れば樹々や足元の草花に向けるまなざしも変わってくるだろう。春を迎えスプリング・エフェメラルの花たちが顔を出す頃、気軽な森歩きの良き友として好適な、学びの詰まった一冊。2018/03/15
ふーてー
6
年末から年越ししたけど、今年の読了一冊目。ブナ林の植生とか分布の北限・南限とか、まあまあ学術的な話もあって眠くなるところもあるけれど、東京の森の章では、身近な高尾山や玉川上水、等々力渓谷の学術的な魅力も解説されていて、そういう目で見れば面白いんだな、と思った。今年はもっと植物が見分けられるようになりたい。宮島に行ったら、少し山も歩いてみたいと思った。2018/01/03
桃の種
3
みんな違ってみんな良い 人と森の関わりも書かれており面白かった 2019/06/28