内容説明
中国統治下のオアフ島では、中国人兵士が正体不明の犯人に連続して殺される事件が起き、また、米海兵隊生き残りメンバーたちも爆弾による抵抗を試みていた。本土でもウォルマートが全面協力して3Dプリンターによる武器製造を開始、世界で7番目の金持ちである貴族かぶれの富豪も、奇抜な方法による中国宇宙ステーション乗っ取りを計画する。そんな中、「幽霊艦隊」にいたミサイル駆逐艦“ズムウォルト”が最新の武器を装備して中国との決戦に出発するが…。今もっともリアルな戦争の行方は―?
著者等紹介
シンガー,P.W.[シンガー,P.W.] [Singer,P.W.]
ニュー・アメリカ財団の戦略家で、国防総省、インテリジェンス・コミュニティ(アメリカの情報機関すべてを指す言葉)、さまざまなハリウッドのプロジェクトのコンサルタント
コール,オーガスト[コール,オーガスト] [Cole,August]
ライター、アナリスト、元“ウォールストリート・ジャーナル”の国防産業担当レポーターで、現在はシンクタンク大西洋評議会(アトランティック・カウンシル)の非常駐シニア・フェローとして、フィクションを通じて未来の戦争を探求することに専念している。国防総省のNextTec(次世代テクノロジー)プロジェクトのまとめ役も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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C-biscuit
15
古本購入。場面の切り替わりが多く、登場人物も本名や愛称、敬称などさまざまに出てくるので、より一層複雑に感じた。結局の所、訳者のあとがきが一番ストーリーを簡潔に語っており、そこから読んでおくのがわかりやすいかとも思うw。それにしても現在の中国の隆盛を見ると、信憑性のある話に感じる。小説であり、自身のイメージに頼らなければならない中、兵器などの凄さのイメージがつかなかった。そういう意味では映像化されると迫力もあるのだろうと思う。最後に、この本では戦争は決着するがその後の世界についても興味の湧く部分である。2019/10/21
ゆーぼー
10
上巻では、バラバラだったストーリー展開が、下巻では『国防』というベクトルに収束してきた。 それにしても、大統領を中心としたアメリカ政府の動きが殆ど見えないのには、違和感を感じる。 戦争ストーリーだと、どうしてもトム・クランシーの作品と比較してしまうが、そのレベルを期待して読むと、ちょっと外れた感は否めない。2017/03/04
しろくまZ
5
近未来における米中戦争のシミュレーション小説。戦争の発端となる中国によるサイバー攻撃の様子や、戦局を左右することになるレール・ガンやレーザー・ガンの描写が興味深い。個人的にはトム・クランシーの小説より楽しめた。2017/07/23
かんとり
4
何のためにハワイを占領したのか、中国は何をしたかったのか、分かり難い戦いでしたな。 大国同士の戦争なのに、NATO、日本は何もせず、こんな構図が実際現れるのか疑問たっぷりですが、 ネットワークに繋がれていない、ちょっとローテクな兵器が主役ってのは安心できる。笑 戦闘描写も、遠慮なく同胞がやられちゃうのは、現実的なんだろうねえ。 クランシーの「なんたら開戦」より戦い描写多め! ですな。2018/10/03
tai65
3
星3・52017/03/07