出版社内容情報
「開運!なんでも鑑定団」で人気の中島誠之助が自らの骨董歴をさまざまなエピソードを交えて振り返り、骨董の真贋の見分け方を伝える
内容説明
お宝はどこに眠っている?「開運!なんでも鑑定団」だけではわからない本物の見分け方、掘り出し物の見つけ方、骨董の楽しみ方を教えます。
目次
第1部 鑑定の鉄人(鑑定は一瞬、修業は一生;失敗を乗り越えて鑑定士は行く;贋物の正体と生まれた背景;鑑定士の特技『お宝発見』;鉄人が伝授する鑑定の鉄則)
第2部 骨董の真贋(約束事とは何か;贋作のテクニック;お宝はどこに眠っている?;時代とコレクターたち;骨董業界のヘンな人たち;客と主人の駆け引き;目利きが伝授する鑑賞の鉄則)
第3部 焼き物の目利き(焼物をめぐる冒険;名工たちの誕生秘話;中国の焼物の秘密;日本の焼物の魅力)
著者等紹介
中島誠之助[ナカジマセイノスケ]
1938年東京生まれ。戸栗美術館理事。東京南青山に「骨董屋からくさ」を開店し古伊万里磁器の魅力を世に広める。青山骨董通りの名付け親でもある。1994年に「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)にレギューラー出演し、鋭い鑑定眼だけでなく歯切れのよい江戸っ子トークと細やかな心遣いで人気者に。「いい仕事してますね」で1996年度の「ゆうもあ大賞」を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nizimasu
8
「なんでも鑑定団」にでている中島さんというと「いい仕事してますね」という何だかとても紳士なおじいちゃんのイメージだったのがこの本を読んで一転しました。骨董商の世界というのは、だましだまされという斬ったはったの世界でいきなり衝撃。そうした中で、だまされたエピソードやだまそうとした同業者を一刀両断にするのが面白い。まさに仁義なき骨董や古美術の世界を様々なエピソードを駆使して開陳しているのだ。いやはや骨董の闇の世界を覗けるような本で装丁の上品さとは裏腹の本音と建前に驚きの連続でした2015/03/11
B.J.
7
鑑定団がより面白くなる♬2023/07/11
てつJapan
5
【○】直観と感性を極めた世界の話、面白かったです。仕事には直接活かせないですが、直観を磨くための心得について刺激になりました。あまりの分厚さに図書館で借りるときに最初目を疑った本。2015/04/23
MICKE
4
すごい世界だなあ、これを読んでおくと資本主義の彼岸が見えるかもしれない、2015/04/19
ソノダケン
2
中国に「陶によって政を見る」とゆう言葉がある。焼き物を見れば、当時の王朝の力がわかる。だから中国の歴史を知らないと、日本の焼き物も理解できない。50ページ余にわたり中国陶磁史を解説するなど、読みごたえある本だ。日本人は明清朝の無名画家からすぐれた藝術家を発掘した実績をもちながら、現代ではすっかり権威によわい体質となった。謙虚に歴史をまなぶ一方で、自由な発想をもたねば、美の世界で取り残されるだろう。著者が古伊万里の魅力をひろめたり、『なんでも鑑定団』に出演したのは、そういった活動の一環。2015/01/22