出版社内容情報
日本中を震撼させた永代橋崩落から17年後、奇怪な連続殺人事件!
鉄砲洲稲荷で蕎麦屋田之吉、湯島天神で煙草売り又五郎が相次いで殺された。
死者の懐中に残された、五人の名を記した謎の書付けとは。
内容説明
日本中を震撼させた永代橋崩落から17年後、奇怪な連続殺人事件!鉄砲洲稲荷で蕎麦屋田之吉、湯島天神で煙草売り又五郎が相次いで殺された。死者の懐中に残された、五人の名を記した謎の書付け。いったい誰が?何の怨みで?
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
77
栄次郎江戸暦「永代橋哀歌」12巻。三味線の稽古を終え師匠の家を出たところで、商人風の男に声をかけた栄次郎、やがて十年前の永代橋崩落事故に絡む不可解に事件に巻き込まれる物語、結末は良かった。2014/09/16
chacha
9
シリーズ12。2つの事件が絡み合いながらも 栄三郎が関り解決へと導いていく。老朽した永代橋が崩壊したことでたくさんの犠牲者を出し それによって人生が狂った人たち。武家社会は対面だけを考えて 市井の人のことは考えなかったのだろうか。なかなか凝った話でいっき読みでした。でも、なんとなく 上手くできすぎた感はありますね。2018/02/24
あかんべ
7
武家の位の高い家に生まれながら、事情(母方が多い)により、他家で育った男が生家に呼び戻されるが、市井で暮らすことを選ぶ。というのは時代小説よくある設定。栄次郎もそうだが、捕物に絡められると岡っ引きのような探索を仕事以外にすることになる。その姿は将来の藩主とは到底重ならない。けど武家がかかわると頼ったりしてなんか中途半端な気分に陥る。2014/10/26
ひさか
5
2014年9月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ12作目。連続殺人事件を追う栄次郎。謎解きの楽しみがある展開が楽しかった。2018/05/08
いつでも母さん
4
栄次郎シリーズ、もう12巻目になるのね。今回も小杉先生の巧さに参ったなぁ。一気に読了。なんだろう・・この圧倒的な落ち着き方。やっぱり私の好きな作家だ。2014/10/16
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