出版社内容情報
新シリーズ!父が無罪の罪で切腹を命じられ、母を斬られた若き侍が、江戸に逃れ、ふとしたことから公事宿に居つくことになって……。
内容説明
秋月藩勘定役の父から家督を継ぐ寸前、その父が無実の罪で切腹を命じられた。さらに己の身にも刺客が迫り、母の命も…。矢野数馬と名を変えた若き剣士は故郷を離れ、江戸に逃れた。数馬の目が「公事宿暁屋」の看板にとまった。庶民の訴訟を扱う宿である。ふとしたことからこの宿に居つくことになった数馬は…。悪人どもを地獄に運ぶ燃えさえる「火車」、動かすのは公事師たち。新進気鋭の作家!新シリーズ第1弾。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
1958年、東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央、福知怜の筆名で、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。『公事宿裏始末』は初の時代小説となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
103
公事宿 裏始末1作目 2013.09発行。字の大きさは…小。矢野数馬は、前藩主の子供であるが、正室による殺害を恐れて家臣に育てさせていたが、前藩主の子である事を嗅ぎ付けた正室の父・江戸家老望月主膳により養親が殺害され、1人で江戸へ逃れてくる。江戸へ出て泊まった所がたまたま公事宿・暁屋であった。数馬は、暁屋の仕事を手伝う。そして仇である主膳を知るため、藩の下屋敷に潜り込み、そこで主膳の娘・七重と親しくなる。公事宿の仕事を丹念に書いているのは読み応えが有ります。次回は、七重と数馬の恋の行き方がどうなるか…2019/12/17
ひ ろ
24
★★★★☆ この手のストーリーは好きなので、どんどんいっちゃちます。 ブレーキかけねば😅2022/12/17
ひさか
7
2013年9月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ1作目。あれやこれやとサービス満点なスタートで、次巻が楽しみ。2017/07/13
藤よい
3
読メさんの感想を見て気になっていた本でした。数馬の今後や藩の行く末も気になりますが、裏始末をする公事宿の人も謎があり次巻が楽しみです。2019/06/16
へたれのけい
3
書名は「公事宿」よりも「裏始末」に注目しないといけなかったんだ。2019/03/27