出版社内容情報
貿易商として成功をおさめたアッシュは、かつての恨みをはらそうと、傲慢な老公爵のもとに向かう。だがそこで、公爵の娘マーガレットに惹かれてしまい…。原題：Unveiled
内容説明
公爵令嬢としてその富と地位を享受してきたマーガレット。だがある日、裕福な貿易商アッシュによって父の重婚が暴かれ、裁判で一度は庶子の烙印を押されてしまう。最終判決を数カ月後に控え、相続権を取り戻そうと必死の兄たちから指示されて、マーガレットは病床の公爵の看護師と素性を偽り、アッシュの弱みを探ることに。公爵の娘とも知らずアッシュは彼女にひと目で惹かれ、マーガレットもはじめは彼を嫌悪していたものの、その誠実な人柄に次第に心を許すようになるが…。
著者等紹介
ミラン，コートニー［ミラン，コートニー］［Ｍｉｌａｎ，Ｃｏｕｒｔｎｅｙ］
２００９年のデビュー以来、たちまち評判となり、ＮＹ ＴｉｍｅｓやＵＳＡ Ｔｏｄａｙのベストセラー作家の仲間入りを果たす。『罪つくりな囁きを』で２０１１年にＡｍａｚｏｎ．ｃｏｍのＢｅｓｔ Ｂｏｏｋ、２０１２年にはＲＩＴＡ賞ベストヒストリカルロマンス部門の最終候補作品に選ばれた。現在は夫とともに太平洋岸北西部に在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
幼少の頃の冷酷な仕打ちへの復讐のため、遠縁である公爵の重婚を暴き、子どもたちを庶子へと落とした男性。そしてスパイとして一人彼と立ち向かう羽目になった「庶子」である娘…いやはや、これは相いれないカップリングです。ひどい失読症と思われる男子の直観力が最初から素敵。人に愛される子のまっすぐな男子を愛し、苦悩する彼女の姿にほろり、兄弟の不器用な愛情にほろり。面白かったです。ハンサム末っ子が次作。2019/08/05
ベルるるる
13
ヒーローのアッシュが素晴らしい。難読症でありながら、それをひた隠しにして生きてきた人生。弟二人の為に全てをかけて働き、それでも弟達から恨まれていると思い苦しむ姿。ヒロインがどんな立場だろうと愛すると決めたら、ひたすら一途。家族に一途、愛に一途、そして苦難と葛藤。ロマンス小説のヒーローはこうでなくちゃね！2015/07/07
モルテン
8
すごくよかった。。。今まで出会ったことのないタイプのヒーロー。陽気というか、根っこが明るくて健全。そんな気質で、自分の存在価値を失っていたヒロインを励まし続ける。「きみは大切な人だ、かけがえのない人なんだ」と。もちろん、彼自身にもコンプレックス（けっこう大きい）やうしろめたさがあるし、復讐という暗い動機で行動しているんだけど、その根っこにある健全さと、自分の直感を信じるゆるぎない自信が、物語をとても明るくしていた。また、家族という一筋縄ではいかないシロモノを、その複雑さそのままで描いていてよかった！2014/03/28
まみ子
7
ヒーローの抱える秘密や、3兄弟の中での孤独感が切なかった。復讐心に駆られてても、ヒロインの正体が分かったときに責めたりしないヒーローがツボでした。他の兄弟も訳ありな感じで気になります。2015/07/12
oneoeight
7
兄と父親が”した事”と”しなかった事”の為に全てを失ったヒロインと、自分の為じゃなく弟たちの為にヒロイン一家を追い込むヒーローとのお話。ヒロインの苦悩や揺れ動く気持ちが丁寧に書かれてて読んでて久々にドキドキが止まんなかった*゜▽゜)*。_。)ウンウン。神対応ヒーローがとにかくステキなのよぉぉぉ！(人´∀｀) 後半に若干物語の動きが緩やかになるのが惜しい気がしたけど、、今までに無い感じの展開がオモシロくてイッキ読みしちゃった。ヒーローの弟愛にも泣けました。短編読みたいなぁ度☆５、また読みたい度９０％2013/01/25
