内容説明
伯爵家の長女エミリーは、破産寸前の家を救うため、裕福な結婚相手を探すことを余儀なくされていた。だが愛のある結婚への夢を捨てきれず、女吸血鬼の小説を書き上げ自力で借金を返そうと考える。じつはエミリーには、嫌いながらも気になって仕方のない人がいた。父親が多額の借金をしているアメリカ人資産家ローガン。そんなある晩の夜会で、ローガンと惹かれあうように口づけを交わしてしまったエミリーは、いつしか彼に心を奪われてゆく。が、その後二人の周りではなぜか不審な出来事が次々と起こり始める…。
著者等紹介
ダレサンドロ,ジャッキー[ダレサンドロ,ジャッキー][D’Alessandro,Jacquie]
1990年のデビュー以来、コンテンポラリーとヒストリカルの両方を手がけ、20冊を超える著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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沙月
4
ヒーローを「植民地住民」と見下しているヒロインですが、シリーズ当初はその偏見にも何か理由があるのかもしれないと、いい印象はなかったものの判断は保留してました。が、前作で巡査のギデオンを「平民」と見下し、親友が彼を愛しているのに【愛する平民より愛していなくとも公爵と結婚するほうが幸せになれる】と取れることを力説したため、彼女の偏見は元来のものでしかありえず、嫌な女に認定。が、蓋を開けてみれば別人。作者、キャラ作りに問題あり。物語全体で言うと、あれこれ欲張って盛り込みすぎ。ヒーローの面白さでもってた物語。2011/05/10
くろうさぎ
3
本当に長かったなぁ・・・。別のシリーズが先に訳されてもう発売されないのかと思ってたよ。だから?期待しすぎちゃったのかも・・・?いろんな事を盛りだくさんで、最後はちょっとあっけなかったなぁ・・・。しかし、アダムは一体何に気を取られてたんだろうか?2011/05/25
yura
2
誤解していたお互いのことを徐々に知り合い、惹かれあっていくのがいいな。二人の会話も軽妙で楽しい。2011/04/30
ちゃろ
1
⭐⭐⭐シリーズの最終作。魅力的なヒーローのローガンがおてんばなヒロインのエミリーと結ばれるストーリー。自分の本を売るために吸血鬼になるのはちょっと突拍子もない感じ。2013/08/12
MOMO
1
互いに惹かれあっているのに、そのことを絶対に認めようとしない二人のロマンスで、そこにローガン君を付け狙う者の思惑や、作家として成功するためのエミリーちゃんの計画が絡んでくるから、さぁ大変!なんせ家族を救うためと、自身の愛ある結婚のための計画ゆえに、少々無謀だと友人にとめられようと、アクシデントが起きようと、果敢に計画を突き進める彼女のせいで、哀れにもそんな計画を知らないローガン君は振り回され、心揺り動かされ、心配のあまり怒った挙句欲望の魔の手に落ちていってくれます。・・ほんと、哀れだわ・・・。2011/08/31
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