出版社内容情報
失恋したフレデリカは放蕩者の幼なじみになぐさめを求め、一夜をともにしてしまう。その後結婚するも、彼にはどこか暗い影があって…
内容説明
幼くして両親を亡くしたものの、親戚に囲まれ美しく成長したフレデリカ。ある日、婚約寸前の恋人に裏切られ、庶子である出自にも自信をなくして真夜中に屋敷を飛びだしたところ、たまたま幼なじみの放蕩者ベントリーに出くわす。衝動的になっていた彼女は思わずベントリーに情熱を求め、ふたりは一夜をともにしてしまう。そのたった一度の過ちで身ごもってしまったことが明らかになり、紆余曲折のすえ、やむなく結婚することに。だが、思いもよらぬ過去が彼にはあるようで…。
著者等紹介
カーライル,リズ[カーライル,リズ][Carlyle,Liz]
米国ヴァージニア州生まれ。1999年のデビュー以来、綿密なリサーチによって描かれたヒストリカル作品に定評がある。数々の作品を上梓しており、そのほぼすべてで登場人物につながりがあるのが特徴(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
8
恋人の心変わりが原因で放蕩者と評判の男と一夜を共にした女性が妊娠を機に彼と結婚することに。初心なヒロインに振り回されるコメディタッチの前半と男性のトラウマが明らかになる後半のシリアスのバランスがいい。2014/10/28
ぽこ
4
最初の展開から軽い感じの話かとおもいきや、どんどん重い話になっていって驚いた。兄弟の確執&トラウマ解決編なので、ヒーロー兄の話が未翻訳なのが非常に残念。2014/05/21
zawa
3
明るくて好色な奴のように思えるヒーローの心の傷が痛すぎて辛かったけど、お話に引き込まれて一気に読んだ。最後にヒーローが心の重荷を下ろせたシーンでは本当にホッとした。この本の前にも未訳本がいくつかあるみたい。やっぱり時系列順に読みたかったな。いろいろ気になる登場人物が多すぎる~。2011/04/27
romance_holic
2
カーライルの作品はすべて登場人物がつながっているそうですが、作家さんの頭の中では実際にこれらの登場人物が生きているんでしょうね。今回のヒーローは貴族の魅力的な次男坊のしょうもない放蕩もの、でも憎めない、浅はかに見えるけど時に深みを感じるというなんとも人間的な魅力を感じる男性。 放蕩者の明るい仮面に隠された暗い面、過去の出来事が物語の進行と共に次第に明らかになってきて、ロマンスと共にヒーローの過去の克服も大きな作品のテーマかなと思いました。読みごたえのある作品でした。オススメ♪2011/12/02
HAL
2
やっぱり同シリーズの他に出てない巻があるのか!なんか微妙にもやもやする感じなんだよなぁ・・・幼馴染の設定は好きなので全体的には面白かった。中途半端なミステリ要素がない作品は久しぶりだったのでお気に入り。2014/02/15