出版社内容情報
1815年米国。愛する両親を亡くした令嬢ヴィクトリアは、英国に住む悪名高い従兄弟の公爵のもとに身を寄せることになるのだが…
内容説明
1819年。父の気高さと母の美貌を受け継いだ娘ヴィクトリアは、事故で両親を突然亡くし、妹とともに母方の英国貴族の親戚に引き取られることに。初恋の幼なじみに想いを残しつつ、やむなく米国から英国へと旅立った。そして親戚の公爵を訪ねるが、目の前に現われたのは公爵の甥のジェイソン。公爵の企みによって彼との婚約発表がされたと聞かされる。お互い意に染まない婚約に反発し合うものの、尊大なジェイソンの思わぬやさしさにふれ心をひらきはじめた矢先、意外な人物が彼女のもとに…。
著者等紹介
マクノート,ジュディス[マクノート,ジュディス][McNaught,Judith]
映画製作会社勤務や米CBSラジオのエグゼクティブ・プロデューサーなどを経て、1983年に作家デビュー。ヒストリカル作品を中心に数多くのベストセラーを送りだしている。現在はテキサス州フリスコに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
13
虐待を受けた子供は愛を信頼できず、愛してほしい人にこそわざと冷たい態度をとり、どうすれば嫌われるかをはかろうとする…と聞きます。ぴったりあてはまる主人公とは反対に、冷静に人の病状とその原因を観察する術を医師である父から学んでいるヒロイン。彼女が選んでくれてよかったねえ。かわいそうなのはA君ですが、困った母をもっと早くから諌めなかったから当然かも。とっさのときの優先順位のつけ方に女性は敏感!依存するお母さんを持つ男子は、もっとロマン小説を読んでおくべきだと思うな。個人的にはもう曾祖母様が好きで好きで。2014/09/12
まみ子
8
ヒロインがヒーローの愛を勝ち取ろうと頑張る姿にはホロリとさせられました。誤解が折り重なって、ヒーローがなかなか心を開かないくだりが長かった分、その後の話が短くて残念でした。ヒーローがヒロインにメロメロなのが面白かったので、もっと先まで読みたかったです。2015/06/14
ネフェルティア
6
マクノートは大好きで、どの本も「読みたいけど、読むのが惜しくてとっておきたい」という気持ちにさせられる。ジェイソンは不幸な生い立ちや過去の結婚のせいで、侯爵というにふさわしい尊大な態度とは裏腹に、心の奥底に表現出来ないほどの深い闇と孤独を抱えた人で、彼自分がヴィクトリアへ深い愛情を抱いてる事も、彼女が彼を愛してる事も素直に認められない姿に胸がしめつけられた。ヴィクトリアもまた彼との結婚生活に傷つきとまどいながらも、芯の強さと脆い心のバランスをとろうとする姿が良かった。相変わらずハラハラドキドキの連続だった2011/05/01
ネフェルティア
5
再読。あ〜本当に面白かった。やっぱりジュディスマクノートは読み応えあるな。マクノートは何を読んでも一度読み出すと、ページをめくる手が止まらなくなるのを知っているので、週末にしか読めない。危険でいて大人の男性の魅力たっぷりのジェイソンと、素直で明るいヴィクトリアの生き生きとした会話や物語の展開に引き込まれて、一気読みした。マクノートのヒストリカルをもっともっと読みたい。2013/12/07
hotmilk
3
医師の父と秘密にしてたけど実は貴族の娘だった母の娘でアメリカ育ちのヴィクトリアと母の従兄のアサートン公爵の甥ジェイソンのお話。始めから物語に惹きつけられて一気読み。ヴィクトリアの元婚約者アンドルーが気の毒で切なかった。ただ、すれ違いが多すぎて最後の方はちょっと疲れた。★42013/11/10
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